オーストラリアの国是のひとつが「マルチ・カルチュラル」、すなわち「多文化」であることは、もはや世界に広く知れわたっていることです。

一方、料理の世界での「マルチ・カルチュラル」は、「フュージョン」(融合)という言葉で知られ、たとえば、日本料理とフランス料理の「フュージョン」といった具合となります。

いま、私の働くレストランも、そういう意味では、一種の「フュージョン」スタイルです。ただ、日本料理とどこの料理かというと、その組合せはやや多彩で、しいて言えば、日・欧州料理(それにややアジア料理)といったところでしょうか。店長が日本の大手ホテルで修行し、また、オーストラリアでも、オージーがオーナーのレストランで経験を積んできた、そうした経歴が反映しているようです。 詳細記事