以下に述べる視点は、おそらく、ことに若い読者からは、「老人の保守的見解」と断じられるもののひとつでしょう。それはそれでもっともなのですが、しかし、それを自認しつつもその一方、この年齢になってみなければ得られない視点であるのも確かなのです。私も二十代の頃は、十も歳が離れれば、もうその人を、人とさえも見えないようなところがありました。

そういう次第で、本稿はことに、「タナトス・セックス」という「メタ・セックス」な境地から見えるいくつかの光景を、前二回にわたる本論に付け加えて「補記」するものです。 詳細記事