パリで生じた風刺漫画週刊紙『シャルリー・エブド』社へのテロ事件をきっかけに、もちろん、その前に発生したシドニーでの立てこもりテロ事件もその背景にあって、オーストラリアで、民族差別にかかわる“独自”かつ“ご都合主義的”な論争がおきています。

「独自」とは、このパリのテロ事件の引金となった風刺漫画を、もしオーストラリアで発行しようとした場合、オーストラリアの法に抵触する恐れがあるというものです。しかしその一方、かねてから、そうした法規定が厳しすぎるという法改正議論があります。そして、今回のテロ事件を機会に、主に保守陣営から、ひとまず落ち着いていた改正議論が蒸し返され、ご都合主義の便乗論との声も聞かれます。

詳細記事