新たな本と人に遭遇しました。その本とは、 『Future Esoteric』。そしてその人とは、その著者のブラッド・オルセンです。しかし、この本の日本語版はまだ出ておらず、自分で訳して読むしかありません。例の「訳読」の再開です。7年を費やし2年前に完了した『天皇の陰謀』に続く、「訳読」シリーズの第二弾です。おそらく、この仕事も容易ではなく、何年かを要するものとなるでしょう。そして彼は、私の「訳読」結果を、当サイトで出版することを承諾してくれました。 詳細記事

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「国の通貨を発行し支配すること、そして、その法の制定者でなく、私がそれを管理することを許可されたい」

 

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1744-1812)

 

お金は、近代生活のほぼあらゆる舞台での主役である。そして私たちのほとんどが、現行金融制度を当たり前のものと受止めている。だがそれは、私たちの全生涯にわたる重大かつ顕著な誤認である。お金はもはや「機能」していない。つまり、元来それは抽象的概念で、人々の間での交換を効率的にするために考案されたものだった。それが今日では、お金がお金を生むことができ、その概念は要するにギャンブルの概念――無から有を生む――を持ち込んだものなっている。そして、世界の会計基準および金融市場が人を欺くものと化していることによって、それがもはや本来の機能を失っているばかりか、実際に存在すらしていないという見方すらできるのである。つまり、その背後の全体をおおう、まったくの幻がある。それはほんの一瞬すらも実在ではない。だからこそ、私たちはそれを捨て去るべきなのである。それは、早ければ早いほど良い。お金の消滅は、大半の人々にとって、ユートピア世界の始まりを印すものとなるのである。 詳細記事