1.「穴埋め労働」でいい
(前回)
2.「市場外行為」の貴重さ
最近の日本の報道を見ると、深刻な人手不足のために、高齢者層にもその供給の掘り起こしが広がっているようです。そうした人手不足対策という意味では、そうした動きは、経済用語で言う「市場内」での動向と言えましょう。
しかし私は基本的に、《働く》という行為は、人間が生きて行く上での必須かつ根源的行為で、「食」や「呼吸」と同じように、死ぬまで――何やら“暗い響き”が伴いますが――続けられるものと考えています。むろんこの《働く》とは広い意味で、たとえ収入の伴わぬ働きであっても《働く》ことに変わりません。そういう観点では、この《働く》という行為は、経済用語で言う「市場外行為」を特に意味します(そこで《》を付けてそれを区別しています)。 詳細記事