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今月、政策利率再引き上げか


11月7日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の定期会議が予定されており、政策金利が八月の6.5パーセントへの引き上げに続く、六度目の引き上げとなるかどうかをめぐり、その決定が注目されています。

下表は、過去五回の引き上げの際の関連経済指標とならび、予想される11月7日時点 (表最下行)で の同指標です。

ことに、そのうち消費者物価 (CPI) が注目されており、さる8月の引き上げ決定の際、連銀は、公式統計値 (headline CPI) の2.1%により、季節変動値を含めた数値 (underlying CPI) の2.8%の数値を重要視した経緯があります。そこに、きたる7日のそれは、1.9に対する3.0%と、いっそう決定的なデータがあげられています。さらに、失業率 (unemployment rate) や経済成長率(GDP growth) の面でも引き上げを強いる数値が並んでおり、その六度目の引き上げは不可避とみられています。

いっぽう政府は、公式統計値が今回、2.1%と、連銀の標的物価幅とする2〜3%に入っているとして、その引き上げの 「必要なし」 と圧力をかけています。

というのは、11月24日には総選挙が実施される日程となっており、もしこの引き上げが行われたとすれば、住宅ローン利率の引き上げにも連動し、低ローン利率を公約としてきた現政府にとっては、まったく最悪のタイミングでの引き上げとなるからです。

  

(200.7.10.30)

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