人口増つづくクイーンズランド州、今後20年間に4.8兆円の投資計画

 既報のように、クイーンズランド州の人口増加の勢いは、オーストラリア各州のトップを行っており、そいれにともなうインフラの整備が最重要課題となっています。くわえて、この先の3,4年間は、ベビーブーマー(団塊世代)のリタイアによる、さらに輪をかけた人口流入が予想されています。
 右のグラフは、州別の流入人口の最近3年間の変化です。クイーンズランド州が、いかに他州に差をつけて伸びているかがわかります。今年(3月末現在)も5万人を上回る増加で、毎週、ほぼ千人の人が移ってくる計算となります。しかもそのほとんどが、州の南東部の沿岸地域に定着しています。


 左のグラフは、1984年から2004年までの20年間における、クイーンズランド州の人口変化の5歳毎の年齢階層別の増加率です。
 40歳代以降の中・高年者の流入がはっきりしており、今後もこの傾向がいっそう顕著になりそうです。
 おおまかに見ても、この世代がほぼ2倍に増えた勘定です。


 

 右のグラフは、クイーンズランド州南東部での住宅市場の動向の四半期毎の移り変わりです(棒線は販売戸数、折れ線は平均価格)。
 販売戸数では、2003年の7−9月四半期をピークにその伸びは下降し、価格も、それを反映して、2004年1−3月四半期以降、一戸当たり37万38万ドルあたり(約3300万円)の高原状態を呈しています。
 現地不動産業者によると、ゴールドコーストでは、宅地の供給に制限が出始めており、今後の住宅供給はアパートにが中心になるものと予想しています。
 ちなみに、6月末の段階で、アパートは2100戸(約7パーセント)の供給不足状態にあると分析されています。

 当然、こうした需要をこなすために、雇用も拡大しています。左のグラフは、最近7年間の同州における年間常用雇用数(季節調整済)の伸びの推移をあらわしたものです。
 また、将来の人口増に備えたインフラ整備のため、同州政府は、今後20年間に550億ドル(4.8兆円)の投資を計画しています。
 そうした計画において、ひとつのネックとして挙げられている課題は、数々の建設プロジェクトにたずさわる熟練労働者の不足です。州政府の労働大臣の見解では、今後10年間に、5万人の労働力不足の発生が予想されるとのことです。そのため、TAFEとよばれる実業訓練校の定員拡大や労働力教育・訓練にあたる民間企業の養成など、需要に応えきれる制度の整備が予定されています。
 資料出所は、Australian Financial Review, 27 October 2005 。

(2005.10.28)
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