真夏の新年2004、the Year of Monkey

この時期、日本からのたよりでよく、「真夏の新年ってどんなふう」と質問されます。今回はそれに答えてみましょう。

オーストラリアでの年末、年始は、なんと言っても、開放されたお祝いムードにおおわれ、日本での、寒さの中の初詣といったおごそかな雰囲気とは対照的です。

クリスマスはそれでも、家族がつどって、いくらかは神妙な気分もありますが、それも終わって大晦日、つまりニューイヤーイブともなれば、各都市の中心部では恒例の花火大会が開かれ、やや大げさに言えば、全市こぞってのパーティー状態となります。

熱心な人たちは、午後早くから、花火見物の場所取りもかねて、食べ物、飲み物をふんだんにつめこんだアイスボックスをたずさえて繰り出します。

シドニーでは、花火大会の開かれるシドニー湾に面した思いおもいの場所に陣取り、日も沈む前から、、ビールやワインの栓がぬかれて、まずは「前哨戦」が始まるわけです。

空に星が現れるころともなれば、湾を見下ろす公園の芝は、それぞれのグループのシートでおおいつくされ、各自、アルコールも適度にまわって準備完了となります。

シドニーでは、夏時間が行われているため、夕暮れとなるのは八時過ぎ。すっかりと暗くなり、花火大会が始まるのは9時からです。

花火大会といっても、詳しく言えば、9時から始まる第一部と、深夜0時に始まる第二部とに分かれます。写真は、カウントダウンの合唱が「ゼロ」に達し、盛り上がった頂点で始まった大会のフィナーレです。

シドニーの名所のひとつ、ハーバーブリッジがさまざまの花火でおおわれ、見物人を魅了します。今年はさらに、橋の柱から発せられるビーム光のアトラクションもあり、新鮮さを付け加えました。

       
                    (Channel Nine MSN サイトより)

お祝いの一大フィーバーも終わった元旦の朝は、こうした各公園にうず高く残されたゴミ掃除が、新年の第一の仕事となります。

元旦はこちらも休日ですが、カレンダー上では二日から仕事がはじまります。それでも、多くの人が休暇中で、ビジネス街に活気がもどってくるのは、一月も後半になってからです。

(2004.1.13)
                                                  暮らし・社会 もくじへ 
                                                         HPへ戻る