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株安、リタイア計画に打撃

オーストラリアの平均株価は、6月末までの一年間で16.9パーセント下落し、1982年以来の悪さとなっています。この株価安により、株式市場への投資で運用されている自前年金基金は、平均値で5.7パーセント(8月までの一年間で)のマイナス利回りとなっています。

こうした年金基金の目減りにより、それを基盤にリタイアメント生活を計画してきた人々は、生活内容を切り下げるか、リタイアの時期を遅らせるか、その見直しの必要に迫られています。

また、グラフが示すように、過去4度のオーストラリアの株価の大きな変動の推移は、そのピーク後、回復基調に入るまで、いずれも20ヶ月程を要しています。もし、このパターンが繰り返されるとすると、今回、昨年11月のピークよりまだ10ヶ月を経たのみで、まだしばらく、回復までの期間が必要とされそうです。



なお、オーストラリア年金基金協会の調べでは、オーストラリアで良好な年金生活をしてゆくためには、単身で年37,452ド(約333万円)、夫婦で50,086ドル(約446万円)必要としています。月額では、それぞれ、28万円、37万円となります。

ただ、オーストラリアの銀行金利は、これまで、1年定期では、8パーセント前後の利子がついており、投資先の選択が問われています。

    (資料出所: 26 & 27-28 September 2008, Australian Financial Review 紙)

(2008.9.28

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