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私共和国 第18回



続 e-永代供養


 前回の 『私共和国』 で、 「e-永代供養」 ビジネスについて述べました。また、そうしたサービスがいいビジネスになるのではないか、とも書きました。
 その 「e-永代供養ビジネス」 についてですが、ある意味で、すでにそれは実現しているかもしれません。
  「ある意味で」 とは、むしろ私のとらえ方が見当外れであって、すでにそういうビジネスは実質的に存在していると言えそうだ、ということです。
 それは、グーグル(Google) の存在です。
 私のサイトはすでにグーグルに登録してあり、たとえば、 「両生空間」 とキーワードを入れれば、検索結果のトップに出てきます。もっと一般的な分野、たとえば、 「オーストラリア、政策金利」 といったキーワードで検索しても、諸金融企業や調査機関のサイト情報に交じって、私のサイトも意外に上位に挙げられて出てきます。というのも、登録してからもう三年以上になり、それなりのヒット数も蓄積されて、グーグル内のキャッシュでの位置も、それほどに改善、確立してきたからのようです。
 つまり、すでに私のサイトはグーグルに所蔵されており、グーグルがこのサービスを止めない限り、 「永遠」 に存在し続けることはできそうだ、ということです。
 ただ、グーグルのデータは、時々刻々、新しくされており、もし、私のサイトがある時期をもって更新がストップした場合、検索上の位置が下がって行くのは間違いないでしょう。ちなみに、グーグルの 「ロボット」 (そう呼ばれているグーグルのコンピュータが周期的に全登録サイトを巡回し、情報を更新している) が、一、二ヶ月に一度ほど回ってきて、情報を最新のものとしています。
 ですから、もし、情報の更新が止まった場合、グーグル内での位置が、どんどん下がって行くのは避けられないでしょう。
 でも、グーグルは世界のあらゆる情報をカバーすると標榜しており、その方針に変更がない限り、いったん登録された情報が消去されることは、今後永遠にないでしょう。
 つまり、一般的な情報はともあれ、 「両生空間」 といった固有な情報は、検索結果もトップのままで、そのままであり続けるものと思われます。
 私は、グーグルをはじめ、そうしたネットの世界の専門家ではありませんので、以上のような見方は正確ではないかも知れません。もしどなたか、より正しい見識をお持ちの方がおられ、助言いただれけるのでば、大いに有難いのですが。
 それにしても、情報の永遠保存という極めて公的な事業が、グーグルという私的企業で行われているというのは、どこか危なっかしげな気もします。
 むろん、 「永代供養」 をするお寺にしても、本来、私的機関であることには違いなく、それが長い年月の積み重ねによって、社会的地位を確立してきているものと言えましょう。
 そういう意味では、グーグルも、将来社会の 「お寺」 となって行くのかも知れません。

 (2009年7月13日)

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