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<連載> 　ダブル・フィクションとしての天皇　（第５７回）


不公平

　私も若いころは、ちょっと “左巻き” で、周辺からタイホされた人もありました。
　その時に、肌身に感じたのですが、この世の中、右巻きと左巻きを比べた場合、明らかに、警察からより手荒に扱われるのは後者の方で、前者の取り巻きたちが、妙に伸びのびとやっているかに見えました。

　今回の訳読をしていて、著者のバーガミニもそのあたりに気が付いていて、私も、それがどうやら、日本の伝統であるとも、思えた次第です。

　私はどうも、こうした流血のシーンに弱い。
　自分が板前修業をしていて、手傷が絶えないせいもあるのかも知れませんが、そういう生な殺傷シーンは、想像するだけでも、身体中に嫌悪感の電流が走ります。

　ともあれ、そういう惨い訳読の最新部へどうぞ。

　（２０１１年１２月７日）

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