おすすめの旅先

ミッチェル滝

ギブリバー道路

キンバリー

グレートノーザン街道

ブルーム

ダービー

カナナラ

ウィンダム

オーストラリアの中で、もっとも人里離れた地域、キンバリー(Kimberley)。オーストラリア大陸の北西角、西オーストラリア州の北端(下の地図参照)に位置します。

その西の玄関ブルームは、首都キャンベラから直線距離で3500キロ。西オーストラリア州首都パースからでも1700キロという遠さです。3500キロといえば、東京とベトナムの首都ハノイ間ほどの距離。キンバリーがいかに遠隔の地かがわかります。

キンバリーの面積は42万平方キロといいますから、この地域だけで日本全土を上回る広さです。しかも、当地域に住む人口はわずか3万人。それも、そのほとんどが町に住んでいるわけですから、それ以外の地は、ほとんど無人地域といえるでしょう。

そうしたキンバリーの魅力は、なんと言っても手付かずの大自然。日本のようなコンパクトな自然とは比べようもない広大さがもつ、超大スケールの自然景観。それを美観とよぶか奇観とよぶかは好みによるとしても、人工の跡形すら見えないパノラマが、見渡す限りに広がるシーンは、まさにオーストラリアの真髄中の真髄といえます。



                        【ウィンダム近郊のファイブリバー展望山から西方をのぞむ】

キンバリーの味わいは、慣れ親しんだ文明の利便から遠ざかった分だけ、その奥義に触れられると言えましょう。心地よい高級ホテルからも、快適なドライブからも決別したところから、その秘密の門が開かれます。

たどるルートも、舗装されたグレートノーザン街道より、全道未舗装のギブリバー道路が、その真味に迫るには避けられない選択となります。ダービーからウィンダムまで、わき道にそれない最短距離の通過でさえ800キロ。この長いダートロードのドライブは楽なものではありませんが、その果実は巨大です。

さらに、満天の星空のもとで、スワッグと呼ばれる野宿用寝具にくるまって眠るキャンプツアーは、オーストラリアの開拓時代の伝統にも触れる方法でもあり、文字通り、骨身にしみるオーストラリア経験となります。


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ミッチェル滝                                このページのトップへ
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キンバリーでも、もっとも奥地に位置する名所のひとつが、ミッチェル滝です。

上にその全容の立体写真を掲載しました。

四段からなるこの滝は、ミッチェル河がミッチェル高原からいっきに落下して形成されているもので、その合計の落差は100メートル近くにも達すると思われます。

ただ、残念なことに、ホームページの写真では、そうしたスケールの大きさの実感がいまひとつ表現しきれていません。

そこでですが、右写真をご覧ください。滝の上二段の部分のみを撮ったものですが、上の滝の左に人が数人写っています。その大きさから、滝全体のスケールがつかめるかと思います。


ミッチェル滝に達するには、ギブリバー道路から悪路(往復およそ500キロ)をさらに三日がかりでわけ入って、その上に、往復約3時間のトレッキングが必要です。

それほどの労苦をついやさせられても、ミッチェル滝はなかなかの人気の地となっています。

なお、時間を節約したい方には、小型機による空からの訪問も可能です。
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キンバリーは「ランクル」の天下

 【キャンプ用具を満載したトレーラを引いて渡河
 する「ランクル」
こうした悪路を車で走破するには、4WDが必需。そのたくましさにはほれぼれします。

驚かされたことに、このキンバリーを走る4WDの7〜8割が、トヨタのランドクルーザーだったことです。

日産やランドローバーなども見かけはするものの、プロが使用している車種は必ずと言って良いほど「ランクル」。


取材に私たちが搭乗した車も例外ではなく、しかも、振動への耐久性をより増すため、エンジンルームの前部両コーナーを三角形の金具で補強する念の入れよう。

なにしろ、波状にえぐれた道路上を、90キロ近いスピードでとばすのですから、その振動たるやなみのものではありません。ちなみに、とばしたほうが、振動が少ないのです。

われわれが参加した全9日間のキャンプツアーの行程で、そのランクルが走破した総距離はおよそ2700キロ。

使ってもうすぐで2年というそのランクルは、なんの故障もなく無事ツアーを終えましたが、その時、走行距離メーターはほぼ15万キロを示していました。


(2004.6.21)  


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