年間雇用数の伸びにかげり、2005年
オーストラリアの雇用数の伸びは、2005年一年間では、ブーム状況を示した04年の4割、およそ10万人下回って158,900にとどまり、年間レベルでみた労働市場の伸びは下降に転じました。

右のグラフのように、昨年の雇用の伸びは、現ハワード政府のもとでは、三番目に低いものです。とはいっても、失業率はこの9年間で最低の5.1パーセントを維持しています。

今年の見通しとしては、ウエストバック銀行のアナリストは、失業率が5.5パーセントへ上昇すると見込んでおり、今年から大幅に改変される労使関係法規が、使用者に有利であることから、労働組合からは、雇用への不安が上がっています。

一方、他のエコノミストは、資源セクターの成長が経済を引っ張り、賃金引上げ圧力が続くことから、今年中に利率の引き上げがありうると見ています。

ともあれ、政府による経済見通しは、今年度(6月末まで)の成長率を3パーセントと見積もっており、失業率も5.25パーセントにとどまるとしています。

(資料出所: 13 Jan 2006, Australian Financial Review 紙)

(2006.1.14)

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