失業率、30年ぶりの低率 4.9%に
オーストラリアの失業率は、5月現在、30年ぶりの低さに下がり、また、同月までの3ヶ月間の雇用は、予想を大きく上回る増加を見せています。こうした好調過ぎるほどの経済状況から、先月に0.25%引き上げられ5.75%となった政策利率は、次の引き上げも不可避との見方が強まっています。

   

6月8日に発表された統計によると、5月の失業率は、1976年9月以来の低さである4.9パーセントまで下がり、政府は、「すばらしいシンボル」であると、その経済運営の良好さに満足しています。

その一方、こうした好調な経済は、連邦銀行の利率引上げのプラス材料。同銀行は、強い世界経済の成長と国内消費の堅固さは、インフレ圧力を増していると、その引き上げスタンスをにおわせています。

下のグラフは、現在の各国のマネーレートの比較です。この6ヶ国(地域)の中で最高率を示しているオーストラリアですが、各国から追い上げられている状況が明瞭です。

       

(資料出所: 9-12, 14 June 2006, Australian Financial Review 紙)

(2006.6.14)

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