水論議、重要な選挙争点に
農産物生産の劇的な下落を引き起こしている旱魃による水資源問題は、ことし末に予定されている総選挙の重要な論点にもなりつつあり、自由・国民連合政府である連邦政府に対し、そのすべてが労働党政府である州政府の政策ともぶつかり合い、今後の行方が注目されています。

下のグラフが示すように、オーストラリアの水資源は、そのほとんどが農業によって使用されています。また、その2000-01年度と2004-05年度の差が示しているように、近年になっての使用量の大幅な低下が見られます。

       
2000-01年度と2004-05年度の産業別水資源使用

     
                        単位はギガリットル(百万トン)

ハワード自由・国民連合政府が表している基本政策のひとつは、政府の補助金による、灌漑施設の効率化です。この補助金は、蒸発や漏水あるいは低効果な使用による浪費を抑え、限られた資源の使用最大化をねらうものです。

また、それぞれの産物については、水の単位使用量当たりの収穫高を基準とした、いっそうの利用効率化が進められます。

さらに、オーストラリア大陸の北部は亜熱帯地域に属し、南部に比べ降水量も多い地帯となっています。そうした地理的条件を生かし、農業の北進政策も進められそうです。

しかし、こうした政策には、補助金については、規模の大きな農家しか生き残れないとか、綿、米などの水使用量の多い産物を切り捨てることになるとか、また、北進政策も、北部準州などでは、過去すでに、水耕稲作が試みられたことがあるのですが、害虫や鳥の被害によって断念させられた経緯があるなど、おおくの反論があがっています。

資料出所: Australian Financial Review, 24-25 February 2007.

(2007.3.1)

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