豪州株価の行方は
3月初めに3145.50のこの金融危機最低値を出し、一昨年11月の最高値の56.4パーセントまで値下がりしたオーストラリア株式市場 は、その後、約17パーセントほどの回復をしめしています。

下の第1グラフは、今回の危機の度合いの経緯を、過去3回の主要危機と比較して、オーストラリア市場値(S&P500)と、アメリカ市場(Dow Jones)の動向を見たものです。いずれも、最高値後の下落率をその後の経過月数を横軸としてプロットしたものです。

このグラフによると、ことに1929年の危機(水色線)と比べる限り、その長さと言い、下落の深さといい、オーストラリアの状況(赤線)は、まだ、その半ばほどにあるとしか言えません。



第二のグラフは、オーストラリア株価(S&P200)の回復状況を見たものです。3月27日現在、最低値から、16.7パーセントの回復を見せています。3月31日での同株価は3579.7で、27日の3672.3から、再び、100ポイントほど下落しています。

           

こうした市場動向により、オーストラリア家計の資産はほぼ5年ほど(第三グラフ参照)逆行したのも同然なレベルとなっています。、


                

先月では3.25パーセントに据え置かれた政策金利は、来る4月7日に、連邦準備銀行の定期会合がもたれ、その行方を決定されますが、関係者の観測では、一時、0.5パーセントポイントの引き下げが予想されていたものの、経済の予想以上の粘り強さから、0.25パーセントポイントに緩められるのではないかとの観測となっています。
   
    資料出所: Australian Financial Review, 7-8, 28-29 March 2009.

(2009.3.31)

 
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