賃貸料金高騰、沈静化へ

これまで数年、急速な上昇を示してきたオーストラリアの賃貸料金が、沈静化の傾向を見せ始めています。オーストラリアの主要都市、ことにシドニーやメルボルンでは、市中のいたるところにアパート建設のクレーンが林立し、まさに供給の最盛期に達している感があります。そうした供給の増大によって、賃貸市場は供給過剰な状態になってきています。

不動産投資調査企業のデータによると、オーストラリア全主要都市の11月において、賃貸料金(アパートおよび一軒家)の平均年間伸び率はわずか0.3パーセントとなって、週483ドル(53,600円)となりました。

下表は、各都市別および全都市平均の賃貸料金と投資利回りの変化を示したものです。

表の各コラムは、賃貸料金の変化では、左から、現在料金、月間変動率、四半期変動率、年間変動率です。投資利回りの変化では、左が現行率、右が12カ月前の率です。

シドニーで見れば、現行賃貸料金の中間地は週595ドル、月0.3%、四半期0.4%、念2.0%。そして投資利回りは、現在が3.4%、12カ月前が3.7%です。

一方、マイニングやLNGプロジェクトのブームで急騰をみせたパースやダーウィンでは、その終焉によって、急速な値下がりが始まっています。

CoreLogic RP Data

   資料出所; 3 December 2015, Australian Financial Review

 

 

 

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