オーストラリアは地続き(続) |
書評 『ラディカル・オーラル・ヒストリー : オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』 保苅 実著
アボリジニの大地と故郷の新潟、シドニーと東京、オーストラリアと日本を何度も往復しながら生活していると、世界は地続きで、相互に繋がっているということを改めて実感する。アボリジニ社会にもグループ間の境界線があるが、それは相互に依存するためであって、お互いを排除するためではない。グローバル化の時代、僕たちは、その気さえあれば世界の中心と周縁を、大都市と地方と辺境とを頻繁に往き来することができる。将来はパスポートなど必要なくなって、新潟から長野に出向くように、世界各国を訪問できるようになればいい。 【生命あふれる大地 〜アボリジニの世界 第一五回(最終回):自分のために、世界のために】 |