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<連載>  ダブル・フィクションとしての天皇 (第27回)

大正天皇の病弱とは

 昭和天皇裕仁の父、大正天皇については、日本ではあまり話題にされることはありません。一種の病弱であったとの風評のもとで、あまり深くは問わないとの配慮のようなものが行き渡っています。
 今回の訳読では、そうした常識の背後にある、日本では問題として取り上げられてこなかったいくつかの議論がなされています。
 ことに、大正天皇の病弱がゆえ、その知性的な働きにについてもネガティブな言われ方が根付いていたように理解していますが、どうもそれも事実ではなかったと原著者は示唆しています。。
 それとともに、いわゆる大正デモクラシーの時代、いわゆる軍国主義者は圧倒的な少数者で、その民主主義的な弱点を、天皇家系が核となって、別の政治的チャンネルを築いていった流れが語られています。
 またしても歴史への 「もし」 ですが、当時のデモクラシーが生かされていたら、むろん、その後の歴史発展も大きく変わっていたでしょう。
 今回の訳読も一節だけですが、どうぞお楽しみを。
 では、今回もその訳読にご案内いたします。

 

 (2010年7月15日)


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