コントロール

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その27)

 

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私たちは、自分たちの指導者たちによって、世界丸ごとだまされているようだ。私たちは沈黙させられ、意図的に病的にされ、生の情報を否定されている。なぜ、私たちの可能性の発揮は抑えられているのか。それは「ビッグ・ブラザー」〔訳注〕が世界新秩序として居座っているからだ。

〔訳注〕「ビッグ・ブラザー」:近未来を展望したジョージ・オーウェルの小説『1984年』(1949年刊)の全体主義国家の指導者兄弟。この作品では、分割支配と監視システムのもとのディストピア社会が描かれている。

 

歴史の緒言

 

「事の真相は、大規模な金融機関がアンドリュー・ジャクソン時代〔1829-37〕以来、政府を所有していることだ」――大統領フランクリン・D・ルーズベルト、1933

 

「過去を支配する者は未来を支配する。現在を支配する者は過去を支配する」――ジョージ・オーウェル、『1984』

 

「もうひとつの目で見るために、両目を閉じよ。」――ルミ〔13世紀ペルシャの詩人〕

 

「食糧供給を支配する者は人々を支配し、エネルギーを支配する者は全大陸を支配し、お金を支配する者は世界を支配する。・・・軍人は、外交政策の抵当として使用される馬鹿で愚かな動物である。」――ヘンリーキッシンジャー

 

「あえて語られない本当の真実は、誰も、絶対に誰も、支配されえないことである。ということはダイナミクスとカオスの方程式によって統治されるということだ。支配を求めている実態があるかもしれないが、支配を求めるためには、自分自身に巨大な悪化を科すことだ。それはあたかも、夢を支配しようとするようなものだ。」――テレンス・マッケナ〔米国の思想家〕

 

「宇宙は、私たちがそれが書かれている文字を習得し、その言語を理解するまで、それを読むことはできない。それが書かれている数学的文字や言語は、三角形、円、その他の幾何学的図形である。」――ガリレオ

 

「歴史の悲しい教訓のひとつは、もし私たちが十分にだまされていないとすれば、そのだます理由を拒否できたことだ。我々はもはや真実を見つけ出すことに興味はない。だましはが私たちを捕えてきたが、それは単に私たちが奪われたことを、自分自身でさえ、そう認めるにはあまりにも苦痛であっただけだ。 一度でもあなたがペテン師の力を得たなら、あなたはそれを手放さないにちがいない。」 ――カール・セーガン〔米国の天文学者、SF作家、大学教授〕

 

「嘘は、できるだけ大きく、簡単に、そしてそれを言い続ければ、ついにはそれが信じられるようになる。」――アドルフ・トヒトラー

 

「人体の働きは、宇宙の働きの相似形である。」――レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452 – 1519年)

 

「宗教は、平民には真実と、賢者には偽りと、そして支配者には有用とみなされる。」――ルキウス・アンナエウス・セネカ〔ローマ帝国の政治家、哲学者〕

 

「私たちはこの国のニュースメディアを支配している。よって、現実をコントロールし、もしアメリカ国民がそれを気に入らないなら、30分で新しい現実を作ることができる。」――カール・ローブ(ブッシュ政治顧問)

 

 

 

対抗言説(その1)

「君たちがいくら戦っても、既成の現実が変わることは決してない。何かを変えるには、新しいモデルを作り、既存のモデルを時代遅れにすることだ。」 バックミンスター・フラー〔米国の思想家〕

今日、私たちが直面している状況は、巧みな目論見によって形成されており、それが現実であると認識されるに至っている。「コントロール」部のこの第1章では、この巧みな目論見の戦略――「大きな嘘」として知られ、本書の兄弟書『「東西融合〈涅槃〉思想」の将来性』にその詳細が述べられている――を一覧する。人々が特定の方法で「愚弄され、意図的に病気にさせられ、重要な情報が隠されている」ことに気づくことは重要である。それは、めまいを起こすようなおぞましい話である。「大きな嘘」の犯人らによって提案された「生き残り策 I、II、III」も同様におぞましい話である。しかし、私たちは絶望と犠牲に落ち込む必要はない。それに対抗する方法がある。この章では、誰でもが得られ、古い言説の支配者の影響力の圏外にある情報をもって、包括的な「生き残り策 IV」を提示する。

彼らは、お金をコントロールし、ほぼすべての主要な戦争の両側に資金を供給し、武器製造業者に投資し、刑務所を産業とし、政府を倒産させ、隠れ家たる教会運営を促進し、世界中に影の政府を持っている。(with permission, (c) Brad Olsen, 2017)〔本図の邦訳版はここを参照〕

ほとんどの人は現実の真実を認識しておらず、この世界が実際にどのように運営されているか、ほとんど判っていない。ほとんどの人が受け取る情報は新聞やテレビから来ているために、そうした無認識は今日でも続いている。主要メディアによるそうした情報の大半は、状況の本当の事実を人々に完全に知らせることはないということを、誰もがはっきりと知る必要がある。事実の公平な報道は、ジャーナリズムの中心的原則だが、悲しいことに、この原則すら侵食されている。現在のメディアは、すべきであるようには存在していない。主流メディアは、人々に正しく情報を伝えることとはほぼ全く関係がなく、情報の流れを制御し、人々の思考や信念や意見をねつ造することがすべてである。これらの機関のほとんどは、事実として話をとりあげ、事実として宣伝するが、それらに疑問をもつ人に対しては嘲笑をあびせる。そして、そうした疑問が継続し、自陣が危うくなると、そうした異議申立者を、実際は真剣な思考家であっても、「陰謀論者」と汚名を着せる手段に出る。それは非常に巧妙に構築された手法だが、一度あなたがそのプロパガンダのからくりを見通す方法を会得したら、本当の真実は痛いほど明白になり、二度と操られなくなる。だが多くの人々はその手法を見通すことができず、今では人類全体が最も不安定な状況に直面している。宣伝、教化、洗脳は、強固な信念体系を作り出しているがゆえに、きわめて有効に働いている。だからこそ、そのように巧妙に出来上がった受容体系を、破ってみることを試みてみよう。それは、ひとつの宗教から自由になることに似ている。

 

だましの文化

プロパガンダの過程はこうである。政府とメディアの欺きは、巧みに体系化され、一般社会に「真実」とみなされ、「だましの文化」に発展していっている。語られなかったことが、多くを語っていることを忘れてはならない。実際に、ほとんどのアメリカ人は嘘のマトリックスに住んでいるのであり、彼らは自分の面する状況の重大さを知らない。嘘はすべての政策議論とあらゆる政治的決定を支配する。資金や野心に駆られて、腐敗は科学界にさえ浸透している。そこでは、「特定利益」を生み出す圧力は、助成金、地位、財政の必要性と合わせて、時に微妙に時に露骨に実験結論に影響を及ぼし、貪欲の罠に捕らわれた科学者の中には、大企業の助成金や公的認知を得る目的で、試験を手抜きし、結果をでっちあげる。科学上の詐欺の定義は、偽造、ねつ造されたデータ、改ざんされた試験結果、剽窃、著作権侵害を含む、誤った、不完全な、または誤解を招くようなデータを同僚または公衆に故意に与えるように、意図的な行為が一人以上の科学者によって行われた場合である。このシステムにあって成功するためには、科学者は、政治家のように、金を追いかけることに十分な時間とエネルギーを費やさなければならない。最近の多くの例のひとつは、広範に処方され、人気の高い血圧薬〔コレステロール低下薬〕であるリピトールが、(自身の諸実験で)服用者の一部に糖尿病を引き起こすことが発見されたという研究者の発表である。この所見は報道されておらず、FDA〔アメリカ食品医薬品局〕によって安全と宣言されている。リピトールは、何百万人ものアメリカ人によって毎日服用されている。

政治は特に、逆情報と完全な嘘の温床である。一丁の銃がジョンF・ケネディ大統領を暗殺したとウォーレン委員会が結論づけて以来、その結論を疑る人々は陰謀論者と言われて広く見下されている。だが、その暗殺は、CIA、FBI、そして情報局の右派関係者、そしておそらく米国政府高官が関与した、真のクーデターであったという確かな証拠にもかかわらずである。事実、「陰謀論」という言葉は、1964年にCIAによって、〔ケネディー暗殺は〕単独犯行とのウォーレン委員会調査結果への批判をまぎらわす手段として造語された。それは、委員会の報告書に疑いをもつ者をおとしめ、〔一般社会と〕分断させるための、CIAの宣伝キャンペーンであった。このだましの文化は何十年も続いている。ロナルド・レーガン大統領との最初の閣僚会議で、CIAのウィリアム・ケーシー長官は次のような驚くべき発言をした。「アメリカ全国民が、すべてが間違っていると思った時、我々の逆情報計画の完了を見る」。この作戦は、米国民の疑惑を抑えることに驚くほどに成功したが、この「陰謀論」中傷を使って論議をもみ消すCIAのキャンペーンは、今ではほぼすり減ってしまっている。また学術研究では、ニュース解説記事のように、いまや、陰謀説を支持する人やプロパガンダを気付く人が、公式見解がプロパガンダであるとは判らない陰謀説否定者より多数となり、〔世論は〕より冷静となっている。そして陰謀説に反対する者は、いかにも妄想的な発言を強めている。そして彼らが政府高官レベルの犯罪行為に疑念を呈せず、それ代って迷信にも似た妄想的思考をもってこの追求を放棄しているのは、実に不可解である。

with permission, (c) Brad Olsen, 2017

 

 

 

静かな武器による静かな戦争は、CIA、NSA、巨大諜報機関によって、1940年代末以降、平和を愛する市民に対して遂行されてきている。軍産複合体は、実際には影の政府となっている。

 

 

 

 

 

 

 

with permission, (c) Brad Olsen, 2017

 

これ〔米国1ドル紙幣の裏面〕がイルミナチのシンボルだなんて誰が知ろう。これは1700年代後半、イルミナチの陰謀がバイエルン当局によって暴かれた時、ドイツの警察がアダム・ワイシャウト〔創設の首領〕の支部を捜査した際に押収された文書に発見されたものである。 ピラミッドの頂点の「見る目」を囲むラテン語の文字 Annuit Coeptis Novus Ordo Seclorum は、「新世界秩序の誕生の宣言」との意味である。〔訳注:ピラミッド底部のローマ数字、MDCCLXXVI は、1776すなわちイルミナチ創設の年〕

 

 

 

彼らは代弁者を抱える

それでは、富裕な一握りの寡頭政権は、米国政府、マスメディア帝国、世界の金融システム、そしてこの惑星の生死を左右する支配を、いかにしてなしとげてきたのだろうか。第一義には、お金の流れを巧妙にいっそう多く支配することによる。民間企業の世界的金融支配システムは、各国の政治システムをも支配することができ、それによって旧世界の領主のように世界経済を支配する。しかし、TVニュースや大手メデイアの報道――その主原則は私たちを客観的報道の提供のもとに保つこととされている――からは、こうした批判は決して聞かれない。その理由は、同じ強力な利益者が、大多数の事業を所有し、巧みに指揮されたメディア宣伝キャンペーンの恩恵を受けているからである。巨大マネーと巨大メディアは共同して、テレビ番組、放映される議論、さらには報道内容が意図的にエンターテインメントに再生された「ディズニー・ワールド」民主主義〔番組〕を作り出している。私たちがニュースを報道界から取り出して娯楽化した時、何が生じるのだろうか。少なくとも、娯楽としてのニュースは民主主義から外れ、特別な利益関係者制による制度の〔私的〕操作を許している。

この一見、望み薄な状況は、だがしかし、絶望的ではない。むしろそれは、それに続く私たちの「対抗言説」の開始の要請であり、強力なエリートが私たちに知らせたいと考えるものと並行して実行される包括的な言説への着手である。また、多くの人々が「日常言説」から解放される用意ができていないことも理解する必要がある。人間の性質には、あまりに無力にかつ致し方なく、既存システムに依存してしまうところがあり、そうならないように戦うことさえ必要である。それは、その幻影を包括的かつ賢く把握することである。

自由に打破を開始しうる場のひとつは、科学の分野である。いったん抑圧された科学のボトルが開けられると、私たちが得られる利益は、現在の社会を直ちに変革しえることである。それは、意識の次元変換と黄金時代の到来に相当することだろう。いったん先進技術が開放され、それまで成してきたことが間違っていたいう集団覚醒を経験してしまうと、彼らはもとのやり方に戻ることができなくなる。実に長く隠蔽されていたすべてのことが公開される。秘密がない世界、真実が誰にも公開される世界、そして意図的なだましをだれが行い、そしてその人物が暴露される世界を想像してみよう。その時が来るまでは、マスメディアは依然として、この忘我状態の文化の強力な提唱者であり、維持者である。

メディアは、潜在的にも顕在的にも、様々な形態でサブリミナル〔識閾下〕の条件付けを実験してきたこともでも知られている。サブリミナル・ メッセージは、映画の1つの画像、印刷広告の隠れたイメージ、あるいは分割された第二のオーディオメッセージなど、多様なメディアに埋め込まれる。それらは意識上では認識できなく、ある状況によっては潜在意識に影響を及ぼし、後の行動や態度に影響を与えうる。私たちの感覚は膨大な量の情報によって絶えず攻撃されている。そしてそのほんの一部だけが意識に達する。しかし、私たちの潜在意識はそれをすべて吸収している。

富豪政治では、メディアは依然として市場メカニズムに基づいて表現ているはずであり、私たちはその「消費者」でしかなく、私たちは彼らが一方的に提供するものを得ている。私たちはもはやメディアの顧客ですらなく、牧場の牛ですら自由に草を食っているという意味では、もはや牛以下である。機能している市場とは、宣伝によって誘発された私たちの趣向を最高入札者――それが広告主、政治家、政府または特定利益者の誰であろうと――に売る場である。主流のメディアは、日々の最も重要な多くの事柄に関し、私たちを無情報あるいは誤情報状態に維持する一方で、他方、私たちにもっと多くを提供させるために、ふんだんな娯楽と詳細だがどうでもよい情報を与え続けている。この状況を改善するための最初のステップは、不服従である。その「飼育場」情報を受け入れないことである。現実の理解とそれへの真のつながりを取り戻すための次のステップは、物的世界の制御メカニズムから自分自身を解放することである。この惑星の各個人が立ち上がって、自分の生れながらの権利を取り戻せば、これを達成することができる。私たちの存在する地平上の否定的な力は、戒厳令、抑留キャンプ、優生的な「長期抹消」計画、そして世界的な専制政治を作り出せるように勤勉に動き回っている。それでも、彼らは失敗してきた。そしてその計画が軌道に乗っていると主張し続けている人々は、明らかに、主権は選択によるという考え方を見落としている。自由は心の状態である。抑圧者は、思考を投獄することは不可能であるため、意識の自由を奪うことはできない。希望を非常に長期にわたって抑圧することはできない。彼らは言う。代弁者(〔メディア〕「信号」)をコントロールすることで、「現実」をコントロールできる。だがそうではない。解決策は簡単である。自分自身を取り戻すためには、その「信号」のスイッチを切るだけでよい。

 

地下に潜伏する

こうした現代の 「封建領主」は誰なのか。私たちの目にはほとんど見えないその怪物を理解するためには、人類を奴隷にしようとするその下手人の行動様式を理解する必要がある。戦略論の大家、孫子は次のように述べている。「敵を知り、汝を知る者は、百戦危うからず」。エリート「秘密集団」の出自と起源については、次章「秘密血族たち」において詳述する。一方、研究者マイケル・リンダーマンはその調査結果を、1991年にサンディエゴで行った講演で次のように述べている。

明確に政府中に政府があり、その政府は・・・本質的に舞台の背後で機能している。ある研究者はそれを「秘密政府」と呼び、他の研究者はそれを「高度陰謀団」と呼ぶ、選挙によって選出されず、自選によって政策決定を背後から指示するエリート集団のことである。彼らは政党政治を越え、実際に、法規制を超越し、憲法の規定すら意に介さない。彼らは、自らを地政学的現実の唯一真正の保護・養成者とみなしている人々であり、実際に政府高官を単に死すべき運命の人たちとみなしている。これらの人々はあたかも自推薦のオリンピック選手のごとくである。彼らは自分たちの議題の名のもとに、多くのこと――私たちにはおぞましく非難すべきと思われること――を行ってきた。むろんそれらは犯罪行為であるが、私たちの将来の権利と名誉と可能性を奪い去ってしまったという意味で、犯罪以上の行為である。

この秘密集団が暗躍している場所のひとつが、世界の数十か国に存在し、ことにアメリカでは数の多い、地下基地――地表世界が危険になった場合の避難所――基地である。「ナチス新世界秩序」は、アメリカを乗っ取る秘密裏の計画を、ネバダ州の「エリア51」のような地下基地、あるいは、空中から見ると卍の形に建てられたデンバー空港の地下世界で実行している。デンバーの地下基地は150平方キロメートル以上、深さは数キロメートル、それは最長66キロメートルにおよぶ。デンバー基地と他の133の地下都市、そして北アメリカ全土の軍事基地を結ぶ地下の列車を含む地下都市には、商店、水栽培農園、個人の住宅がある。また、デンバー基地はCIAの新しい根拠地であり、通常のアメリカ市民でも、その立ち入りは死刑の刑罰をもって禁じられている。要するに、「ナチス新世界秩序」は過去70年間、私たちの目先の下深くで生き続けており、それはほぼ疑いがない。

これらの人々は今、一種の「ゲーム終盤戦」に入っている。それはある意味では、彼らの無意識の恐怖に基づいた目的の取り上げであったが、それは違った形での偏執化でもあった。彼らは「終末の時」を越えて生き残る方法を決定しようとしており、その解決策のひとつが自給自足の地下の巣である。その終末の時は、聖書の黙示録的予言の一種として、あるいはかってない人口爆発を伴う世界経済の破滅的な崩壊や環境の破壊としてやってくると彼らは信じている。彼らが影響を及ぼし、コントロールしようとしている状況には、実体のない肥大し過ぎた銀行システム、それに伴う世界経済の崩壊、そして、互いに対抗しあった共食い戦略などがある。これに、やらせ作戦〔偽国旗作戦〕や、遺伝子操作食糧および植え付けられたウイルスによる人口の長期的消滅が加わる。彼らは、やがて来る不安定な時代を想定して、特にアメリカの地下深くにノアの箱舟を建てているのは不思議ではない。大規模かつ多数の地下基地は、それを知った人にショックをあたえ呆然とさせて、実際の北米大陸の地下地理を形成している。これらは、「黙示録」または社会的没落から生き残るための文明の上澄みとなる数万人の人々を、継続的に生かすことができる場所である。単に死すべき運命の人びとは自分自身を守らなければならない。世界的なエリートは地下の避難壕を建設し、有機食品を食べ、北極の金庫に種を貯蔵する一方、世界の貧しい人々はゆっくりと毒におかされ、飢えさせられてゆく。近親交配したイルミナチの銀行家による、人口消滅のキャンペーンが加速している。

with permission, (c) Brad Olsen, 2017

 

 

 

この紋章はニューメキシコ州のカートランド空軍基地にあるフィリップ研究所の軍用宇宙飛行機技術(MIST)計画オフィスのものである。 そのオリジナルバージョンの「XWing」は、映画スターウォーズ中の戦闘機である。監督ジョージ・ルーカスの弁護士はその使用を断ち切ったので、この紋章の機体はそれを変更して用いている。

 

 

 

 

生き残り策  I、II、III

1961年の退任演説で、「軍産複合体」が米国を乗っ取ると警告したドワイト・D・アイゼンハワー大統領は、自らの大統領職権のほとんどが牛耳られていたことから、その秘密政府の危険度とその見直しを認識していた模様である。1957年、彼は秘密の科学者シンポジウムに過剰人口問題を研究するよう委託した。アイゼンハワー大統領の秘密の大統領令により、JASON学識者は将来予想を研究し、その発見から勧告を出すよう命じられた。その全員が外交評議会メンバーであるJASON協会は、過剰人口が深刻な問題であることを確認し、対策 I、II、IIIと呼ばれる全てが極秘の3つの提言を行った。しかし、その「対策」を計画するにあたって支配エリートは、彼ら自身の実際行動から〔一般社会からの〕注意をそらす時間と手法が必要であった。そこで彼らは、冷戦時代の緊張を意図的に作り出した。〔過剰人口という〕世界が直面していると報じられる実際の危険から注意をそらす煙幕を張ったのである。アメリカの宇宙計画は、現実の国際宇宙活動からの単なる陽動策で、〔実際の宇宙活動は〕誰もが信じさせられているものより、はるかに高度な米・ソ共同地球脱出計画なのである。

「生き残り策 I 」は、終末世界を論じるのエリート会議が議論されたもので、人為的な様々な手段をこうじて、世界の人口の大幅な削減を計画したものである。この惑星の人口は過剰に多く、大規模の人間の淘汰が推奨された。彼らは、世界の人口を減らすための手段として、致死的なウイルスの散布と永続的な戦争の両方を提唱した。前者の計画は、ロックフェラーの製薬業の利益を巧みに織り込んだものである。ロックフェラーは米国の製薬業界の半分を所有しており、彼らが製造し、散布する致死的ビールスとの「戦い」のための薬品――根治薬ではなく対処療法薬――を開発するために、数億ドルを獲得するものであった。この操作戦略は、「問題 – 反応 – 解決」パラダイムまたはヘーゲル式弁証法として知られるものである。政府や他の権威当局は、「問題」を作り出したり悪用したりして、その責任を他の人のせいにする。そこで人々は政府に助けを求めるよう「反応」し、権利を放棄し、政府は製造された危機が始まるずっと前から計画されていた「解決策」を提示する。それは背後で想定されている「やらせ」作戦であり、反応と解決策は計画どおりに生じているのである。

「やらせ作戦」〔直訳では「偽旗作戦」〕は、軍事用語で、敵を混乱させるために、味方が敵を装って〔味方に〕攻撃をしかけるものである。やらせ作戦は、政府や他の組織が秘密に被災を計画、実行し、その残虐行為をもって他者を「正当」に非難する道を開くもので、それにより、大衆の怒りを誘発させ、それを軍事的介入を支持するよう動員し、個人のプライバシーや自由への大規模な浸食を許容させるものである。 9・11事件の「内部工作」は、米国政府内の少数の高官の共謀がなければ不可能であったろう。 9・11が内部的で巧妙なやらせ事件であるという証明に興味がある人にとって、その動かぬ証拠はWTC-7ビルの自己崩壊である。それは明らかに仕組まれた解体によって崩れ落ちたのであり、近くの崩壊の破片やオフィス火災によるものではなく、ましてや飛行機の衝突によるものでは決してなかった。その目的が利益と権力のために人々を操作することであるとすれば、恐怖にかられた人々ははるかに容易に操作されるという研究結果が示されているように、権力工作者にとって、一連のテロ攻撃以上に好ましいものはなかったであろう。バットマンとサンディフックの映画撮影は、厳重な銃規制法への世論の盛り上がりの直後に開始された。ボストン爆破事件では、警察による厳重な摘発や戸別訪問を含む戒厳令の導入を引きだした。ロンドンの「7・7地下鉄爆破」事件も同様に、同時的テロ訓練と茶番な捜査を含む、英国政府の関わり強化をもたらしている。今日、私たちを全面的な警察国家の国民とするには、大規模なやらせ作戦ひとつが行われるだけで十分のようである。

「生き残り策 I 」の一部としての限定的核戦争、ことにいくつかの核爆発を使用して、高濃度の二酸化炭素が封じ込められている大気圏に「穴を開け」てそれを宇宙へと放出することは、最終的には、実効性がなく有害であるとして否定された。ペンタゴンはさまざまな戦争ゲームのシナリオを通じて、第三次世界大戦を始めれば人類の90パーセントが死ぬだろうと考えたが、これも実用的ではない。そこでより現実的な策は、特定の標的人種に対して致命的ヒトのウイルスを放出することであった。

「生き残り策 II」は、人類のエリートを地下都市に住まわせるよう移転させることである。このDUMBS〔Deep Underground Military Bases & Structures 〕と呼ばれる秘密の地下基地の広大なネットワークの建設は、エリート、政府指導者、そして召使いとして雇われる一般市民の少人数が、再び地上世界が安全になるまで隠れて暮らすために必要とされた。地下壕の構想は簡単なものだった。いくつかの報告の示唆によれば、問題の多い高周波オーロラ研究プログラム(HAARP)の結果、地球の表面下――おそらく鉱物の探査――では十分に有効と証明されたが、合わせて、大規模な洞窟の所在が確認された。それはH・G・ウェルズ流の「モーロック都市」にはうってつけで、それらは快適にそうした移転を備蓄し、克服できるものであった。結局これも実用性に乏しく望ましくないとして否定されたものの、130のDUMBSが建設され、住む準備ができていた。そのほとんどは、8万人のために十分な規模をもち、30年以上の生存を可能とする供給を備えていた.

「生き残り策 III」は、世界の、諜報、金融、政府のエリートを地球から完全に運び去り、月面上の基地ルナを植民地までの経由地として使用し、火星に移住するものである。「生き残り策 III」は、突然変異人間が身辺を走り回ることないよう、そうした社会の残骸を後に残したまま、新しいユートピアを始めることができるようにするもので、依然として最良の策である。彼らは、月が大気のないただの岩であると考えていたので、火星は最良の選択肢を提供した。彼らは最終的には火星の地形を変え、それを毎年地球化するだろう。この3番目の選択肢では、その建設はアダムとイブと呼ばれる月と火星の拠点から始まり、その後は最終的に長期生存の可能な植民地としてその赤い惑星に定着することになる。「生き残り策 III」では、エリートは計画された脱出ルートを持ち、世界の残りの人びとは死を許容される。それは今日まで急速に進められている。これを達成するための技術は何十年の間に前進しており、拠点はすでに建設されスタッフが雇われており、残された唯一のステップは最終的な出発命令である。

1977年、英国で人気のある科学テレビ番組が、火星の要塞都市に地球を逃れる少数の幸運な人々に関して、「生き残り策 III」と呼ばれるエピソードを放映した。 放映の後、電話の洪水と書面による問い合わせがそのテレビ局に殺到し、それは真実と考え、より多くの情報を要求した。 陰謀論者が「生き残り策 III」の選択肢が実際に運用されていると仮定し始めたのは、「生き残り策I」と「生き残り策 II」の要素とともに、それほど古いことではなかった。 この話に関するいくつかの著書は、1977年放送の諸施設が実際に真実であったと主張するようになっている。 無人の火星のコロニー化はもちろん、「生き残り策 III」の現実となってゆくだろう。

 

つづく

 

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Modern Esoteric cover small

Modern Esoteric: Beyond Our Senses,  by  Brad Olsen

http://cccpublishing.com/ModernEsoteric  www.bradolsen.com

with permission, (c) Brad Olsen, 2015

本書宣伝用リーフレット

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