要人火星移民計画

〈連載「訳読‐2」解説〉グローバル・フィクション(その62)

以前にもコメントしたように、本書の議論のいくつかは、それが本当ならそれはとんでもないことだ、と思わずうならされてしまう、自分の常識を大いに揺さぶられる話の色々です。

しかし、たとえば日本の3・11大震災の、ことに放射能汚染の実状を真剣に考えてみる時、日本政府は確かに、失態はおろか、完全に事実を隠蔽し、まして将来への責任なぞ完璧なまでに放棄している、これまた常識を大いに勘ぐさられる行為が見られます。そうしたことから判断しても、世界の隠された話は、私たちの常識なぞ意に介さないどろころか、ナイーブなものだとあざ笑っているかの状況があることを前提とせざるをえません。

そう考えてみる時、今回より訳読してゆく「コントロール」の部の各章の議論は、期待の一方、恐ろしくもあるほどのリアリティーや、そこまで至らずとも、熟考へのヒントを提供してくれています。

ことに今回の「対抗言説」の章では、すでに世界の支配エリートは、過剰人口と環境汚染の地球を捨てて脱出し、火星を移住先とする火星植民地化計画を準備していると言います。施設もでき、人員も配置され、もう出発すらできる段階になっているとすら述べられています。

そういえば、グーグル・マースを開けると、火星のグーグルの施設内部の光景が見られ、派遣員の姿まで見られる映像が提供されています。

日本の安倍首相やその一族郎党は、そういう地球脱出組に含まれているのかどうか。おそらく、その言質はもらっているのでしょう。でなければ、福島問題にしても、あのような無責任でいられるものではないでしょう。

もし、それもなくして、あそこまでの発言、行動がとれるのだとしたら・・・

それも常識破りなお話しです。

 

ともあれ、「対抗言説(その1)」の章にご案内いたします。

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