対抗言説(その2)

〈訳読‐2b〉現代の「東西融合〈涅槃〉思想」(その28)

 

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対抗言説(その2)

 

 

数十億人抹消計画

「生き残り策 I 」の各事項は、何十年もにわたって実行されている。 安楽死政策は、主に貧困層を対象として、現在世界のすべての国で導入されている。気象異常はより致命的に悪化しており、山火事災害はより頻発している。西アフリカの市場では、AK-47〔ソ連製の軍用自動小銃〕が1丁49ドルで売られている。その流通の狙いは、資源にまつわる争いをおこさせ、さまざまな種族間で不信感をあおり、人々を互いに殺させて減少させることである。また、裕福国の市民から福祉やその他の恩恵が取り去られると、彼らは市街の暴力的行動に駆り出され、警察は正当にどんな人をも射殺または逮捕することが許される。現在構想されているその次の段階は、「ソフトキル」計画で熱帯のウイルスを持ち込み、同様に過剰な人間を淘汰することである。

エイズ〔後天性免疫不全症候群〕導入の隠れた理論的推進者は、第二次世界大戦以降、人口管理に執着してきたビルダーバーグ・グループである。ウィリアム・クーパー〔米国の元海軍将校、陰謀理論家1943-2001〕によると、ビルダーバーグの政策委員会は、国防総省にHIV〔ヒト免疫不全〕ウイルスの導入を命じたという。エイズは、米国の生物兵器開発を通じて、人類の「望ましくない」要素を減らすために、メリーランド州フォート・ディートリックで意図的に作成された。エイズは、ロバート・ガロー博士により、彼が生物兵器としてエボラ菌を含むエイズ合成ウイルスの開発を明白に職務としたリットン生物工学〔社〕にいる間に作成された。同様に、モーリス・ヒラーマン博士は、1953年から1963年まで、〔製薬会社〕メルク社のポリオワクチンが意図的に癌を引き起こすサルウイルスであるSV40で汚染されていたことを、メディアとのインタビューで認めている。

ビルダーバーグは、ローマクラブと密接な関連を持っている。ローマクラブは、イタリアのベラージオ近くのロックフェラー邸において創設され、ビルダーバーグ会議を頻繁に開催しているEuropian Black Nobility〔「欧州黒衣貴族」〕に同じく後押しされている。1968年のローマクラブの研究では、出生率の低下と死亡率の増加が提唱されている。同クラブ創設者のアウレリオ・ペチェイ博士は、自己免疫システムを攻撃する微生物を導入する秘密勧告をした後、世界的なエリート用の予防薬としてのワクチンを開発した。1968年のローマ会議の1か月後、パウル・エールリヒ〔米スタンフォード大学生物学教授、1935- 〕は『人口爆弾』を出版した。この本は、過酷な人口削減計画を示唆している。彼は同書17ページに次のように書いている。「その問題は人口管理によって回避される可能性がある。そのため、『死亡率〔の増加〕による解決策』は起こさねばならないわけではない」。さらに、彼らがこの決定をした時は、支配者エリートが、過剰人口危機、食糧不足、エネルギー問題を解決するための技術――必要なら余剰人口を他の惑星に移送することさえ――をまさに保有しようとしている時でもあった。

1969年、米上院教会委員会は、米国防総省がヒト免疫システムを標的とし、破壊することのできる新ウイルス開発計画を加速させるため、納税者の金から数千万ドル〔数十億円〕の予算を要求した。 国防総省当局者は、議会において以下のように証言した。「生物学的合成薬剤――自然に存在せず、それには自然免疫が働かない薬剤――が、・・・最も重要であるのは、人々が感染症からの相対的抵抗力を維持するために必要である免疫学的および治療的プロセスを無能にさせる可能性があることである」。下院法案第5090号は、その資金と計画を認可した。 MKNAOMI〔1950から1970年代に行われた国防総省/CIAの極秘計画の暗号名称で、内容は不詳だが生物兵器開発研究に関したもの〕はフォート・ディートリックで実施された。この研究の産物が、人口の「望ましくない要素」を標的にしたエイズウイルスである。

ウィリアム・キャンベル・ダグラス博士らの理論に基づいて、1974年、世界保健機構によってHIVウイルス【写真】は遺伝子的に製造された。「現代医学の良心」と呼ばれているダグラス博士は、エイズウイルスが実験室で作られたという証拠と、それがアフリカで行った放出実験で成功した殺人ウイルスを作り出した冷血の試みであるという証拠を示している 。メルク社の死亡したワクチン部長モーリス・ヒラーマン博士は、メルクのB型肝炎ワクチンがあるウイルスに汚染され、米国でのAIDSの流行を引き起こしたことを報道陣の前で認めた。彼は加えて、メルクのワクチンのすべてが癌や他のウイルスで汚染されていると語った。HIVウイルスは世界人口を減らす手段としてCIAによって作成されたと推察されている。(with permission, (c) Brad Olsen, 2017)

エイズは、これらの人口削減計画のほんのひとつの成果に過ぎない。人口を減らして支配する必要から、社会の望ましくない要素を取り除くことが人類の最善の利益になると支配エリートが決定したものである。その特定の対象集団には、黒人、ヒスパニック系、同性愛者が含まれていた。最初のAIDSウイルスは、1977年に世界保健機関(WHO)によってアフリカ中部と南部への大規模な天然痘ワクチンキャンペーンによって投与された。1年後、B型肝炎ワクチン研究のため「乱交男性同性愛者のボランティア」を求める広告が米国大手新聞に掲載された。このプログラムは、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、セントルイス、サンフランシスコで男性同性愛者を対象としていた。それは、その初期ではアトランタの米国公衆衛生局の率いる疾病コントロール・センター――1932年から40年間にわたりトスキーゲ梅毒実験を監督し、アフリカ系アメリカ人男性を標的とし、時に致死的な結果をもたらした――によって管轄された。ビル/メリンダ・ゲイツ夫妻は、少なくとも過去10年間、地球上のすべての子供に予防接種をするための十字軍となっており、彼らの主要な地理的目標はアフリカ大陸である。それに関連する懸念は、これらのワクチンが、どのような独立した監督と管理が行われているかである。

サンフランシスコは、イルミナチが「望ましくないもの」とみなす同性愛者や左翼傾向市民が多いため、数多くのCIA実験のターゲットとなってきた。サンフランシスコのエバ・スニード博士によると、サンフランシスコは米国で最も高い癌の発生率を持っている都市の一つである。 謎のLegionnaire病もサンフランシスコで最も頻繁に発生し、CIAのMK-ULTRA〔との暗号名称をもつ〕マインドコントロール実験は、悪性の酸を使用し、同都市を中心に実施された。エイズウイルスが導入された直後に、サンフランシスコの同性愛者の人口が減ったことは、何ら不思議なことではない。最初にナチスによって開発された殺虫剤マラチオンは、 何年もの間、CIAのエバグリーン航空〔米国ベース。台湾のEVA航空とは別〕のヘリコプターによって同市に散布され、以来、サンフランシスコには昆虫がほとんど見られなくなった。

〔上述した〕海軍情報機関の内部告発者ウィリアム・クーパーによると、エバグリーン航空はそのアリゾナ基地をコロンビアのコカイン――他の違法薬物と共に――のCIAの積み替え地として用いていた。 CIAは、そのニックネームとして「Cocaine Import Agency」と呼ばれてもよい。エバグリーン航空は100以上の拠点を持ち、4,500人を雇用している。デルフォード・スミスが私的に同社を所有しており、彼らはCIAのために「行動」していることを認めている。化学薬剤粒子を噴霧する優生学的作戦は、内国歳入庁、連邦航空局、国土安全保障が管理する非営利団体MITERの支援をえていた。内国歳入庁は、次の章で述べるように、この策謀を推進する主要な伝播機関である連邦準備制度の一部である。 MITERは、連邦航空局とともに、すべての飛行計画を管轄する。エバグリーン航空は米国内のケムトレイル〔化学薬剤散布による飛行機雲〕事業のCIA後援の企業である。西海岸の地球工学作戦は、アリゾナ州ツーソン近郊のマラナエアパークや、ポートランドに近いオレゴン州マクミンビルを拠点としている。CIAは外交評議会の執行機関であり、CIAの本拠地でもあるバージニア州マクリーンにMITER が配置されていることは偶然ではない。

 

ケムトレイル散布

上述のように、人口削減計画の一部は、ケムトレイル散布の使用である。「地球工学」とは、地球環境を意図的に改変するもので、大規模な資源またはエネルギー投入あるいは減少、または自然界に大きな影響を与える技術的手法によって、気候変化に逆影響を与えるものと言われている。これらの措置は2つの手法に大別され、太陽放射管理(SRM)と、「生き残り策 I 」の線に沿う二酸化炭素除去(CDR)である。ロスチャイルド家の古代の血統、そして特に有名なパーシー家のジョージ・パーシーは、アジェンダ21に関わっており、人口削減について非常に熱心で、おそらくケムトレイル散布にも一役かんでいる。

「空中汚染物質は無国境」との見出しのNASAの記事は、「大気中に注入されたどんな物質も、地球を周回する可能性がある」と述べている。ジェット気流は世界を回っている。化学薬剤噴霧は、意図的な空中汚染の一種だが、1977年の上院公聴会での膨大な数の機密を解かれた文書にもかかわらず、陰謀論の一つとして片付けられている。一般にケムトレールと呼ばれる化学噴霧は、私有および商用航空機の双方によって数十年にわたって実施されてきた。最近の政府高官による承認は、事をいっそう確かなものとしている。こうした化学物質の空中散布による降下物を調査した結果、非常に高いレベルのバリウムとアルミニウムの外、モルゲロンの繊維も発見されている。興味深いことに、モンサントは最近、種子に組み込まれたアルミニウム耐性遺伝子の開発を発表した。ケミトレイル散布〔の問題視〕は悲観パラノイアと映るかもしれないが、現時点では化学物質の噴霧は否定できない実例であり、メキシコ湾での英国石油の原油流出後にCorexitオイル分散剤を同湾に散布したのもその例である。空中からの散布行為は、我々がおよそ百年間にわたって行ってきた殺虫剤空中散布ともたとえられるものである。

 

50年以上にわたる秘密宇宙計画

「生き残り策 III」を実行に移すには、多数の地球市民を他の惑星に移す、革命的な宇宙輸送手段が必要である。初の宇宙飛行士、ブライアン・オレアリーは、NASAから退任するにあたって、1971年出版の著作『The Making of an Ex-Astronaut〔元宇宙飛行士の成りたち〕』に、秘密の宇宙計画について、次のように書いている。

空軍はケープ・ケネディにもセンターを持っており、それはNASAからは独自に(資金)提供されたもので、自身の発射台と宇宙船組み立てビル(VIB)をもっている。これらの施設はメリット島に隣接する埋立地にあり、NASA施設からは分離している。私たちは空軍センターを見学したが、その高度に機密な宇宙計画について、ほとんど知れなかった。多くの人々は、世界に、米国(NASA)とソ連、それに米国空軍の、3つの意欲的な有人宇宙計画があるとは認識していない。その空軍の宇宙計画は、NASAの公開審査されている計画とは対照的に、米軍の宇宙計画は軍の機密に防護されて運用されている。私たちが知りえる空軍の宇宙計画は、おそらく、私たちがソビエトの宇宙計画について知っているものよりも少ないだろう。それでも、我々はいくつかのことを知っている。彼らはタイタン3号(それを人目から隠すのは大変難しい)持っており、それは大きな爆竹のように見える三機のロケットを備えている。巨大な 2本の特別な円筒は、後の構想から備え付けられた。そして 3本一緒で、サターンIB号とサターンV号の中間にあたる、強い推力を生み出した。

 我々の空軍施設見学ツアーは、まるで〔同じ個所を繰り返す〕壊れたレコードのようだった。コンピュータ、制御台、ロケットはNASAのものとそっくりで、すべてが不要な重複と思えた。別々ながら類似した 2つの計画が同時に進行している事態を想像してみよう。空軍の宇宙計画は、私たちの税金から出費されていることを別にして、どこかよそ国の宇宙計画のようだった。

 有人火星着陸は、1980年代ないし1990年代に予定されているようだ。ニクソン大統領が任命した宇宙特務グループは、3つの選択肢に立っており、そのどれも、〔20〕世紀の終わりまでの火星着陸に取り組んでいるようだ。

尊敬されるブライアン・オレアリーによるこうした観測は、数十年前になされたもので、「生き残り策 III」とともに、秘密宇宙計画についての継続する一貫した報告に多大な信頼性を与えるものである。オレアリーはアメリカの科学者であり著作家であり、元NASAの宇宙飛行士であり、2011年に死亡するまでフリー・エネルギーの提唱者でもあった。彼は、1967年8月にNASAが選出した第6グループの宇宙飛行士の一員であった。その11人からなるグループの各自は科学者宇宙飛行士として知られており、アポロ計画を引き継いだアポロ実施計画を訓練することを意図していたが、最終的にはキャンセルされた。

 

「太陽系監視」秘密宇宙艦隊

以上とは別の秘密宇宙旅行計画――秘密組織や米軍独自によるものですらない――は、「太陽系監視〔Solar Warden〕」という暗号名で知られている計画である。「太陽系監視」計画は、「星際連合」――おそらく技術的・霊性的に進んだ宇宙文明の古くからの組織――の管轄のもとに運用されている計画である。星際連合組織からの人種との初期の接触の報告は、他のUFO接触者や、エリア51の内部告発者からの報告にある活動と同質のものである。

NASAは国防総省の機関であることを忘れてはならず、他の軍部機関と同様に、それは常に「相応知」が求める要請にそっており、したがって、真正な陳述や真実よりも、秘密と欺瞞がゆえの誤りを犯す。したがって、2011年7月21日に、スペースシャトルのアトランティス号がフロリダのNASAのケネディ宇宙センターに着陸し、その後は博物館に向かうだろうとニュース・メディアにより報道された時、私たちに知らされたことは、米国はもはや宇宙航行可能な機体を持たず、宇宙飛行士が国際宇宙ステーションを訪問したり、軌道に乗るためには、ロシアや他の国に頼らざるを得ないだろうということだった。しかし、これは真実ではない。実際には、1980年代後半から、米国はこの秘密宇宙艦隊に関わっており、その計画の暗号名が「太陽系監視」であった。今日、この秘密宇宙艦隊は、2つのフットボール場よりも長い8機の葉巻型母艦に加え、少なくとも43機の小さな「偵察艦」を持つまでになっている。

「太陽系監視」宇宙艦隊は、USA Naval Network and Space Operations Command (NNSOC)〔米国海軍情報網及び宇宙作戦司令部〕――公式には海軍宇宙司令部と呼ばれる――のもとで運用されており、バージニア州ダールグレン郊外の拠点に本部を持つ。 NNSOCのダールグレン施設には約300人の人員がいる。「太陽系監視」宇宙艦隊の艦船には、海軍宇宙隊員将校が配属され、その経歴は彼らに、カリフォルニア州モントレーの海軍大学院で高度な教育を受けて卒業後、宇宙系作戦科学の修士学位とともに、特別に選任された6206-P宇宙作戦専門の特権を与える。海軍および海兵隊は、この計画に男性および女性将校を派遣する。ほとんどの場合、その任務環境が似ていることから、海軍の潜水艦勤務者が採用される。「太陽系監視」宇宙艦隊の母艦と偵察艦の人員の大半は海軍宇宙隊員のアメリカ人だが、英国、イタリア、カナダ、ロシア、オーストリア、オーストラリアの人たちもいる。このように、「太陽系監視」宇宙艦隊計画は、米国だけが一方的に宇宙に進出している事例なのではない。

この宇宙艦隊は、私たちの太陽系内の「宇宙警察官」の役割を担っているため、その計画は「太陽系監視」という名前になっている。宇宙艦隊は、米国政府の極秘の権限を持つだけでなく、国連の秘密機関としても運営されており、宇宙艦隊の使命は、地球全体とすべての国を守ることである。 UFO機体とその高度な技術的地位を追求した数十年にわたる逆工学により、米国は星際連合によって地球のための宇宙の安全保障のリーダーとして任命された。さらに、「太陽系監視」宇宙艦隊は、主に米国の航空宇宙秘密プロジェクトの請負業者によって建造されたが、カナダ、英国、イタリア、オーストリア、ロシア、およびオーストラリアによる部品およびシステムの供給も受けている。

この宇宙安全保障の使命は二重構成となっている。宇宙艦隊の第一の任務は、凶悪な国やテロリストが他の国やその国内部を標的とした戦争行為にうったえた場合、宇宙空間を使用しないようにすることである。星際連合は、宇宙が平和目的のためだけに使用されることを明確にしている。第二の宇宙艦隊の使命は、本書で秘密集団と呼ぶ地球支配エリート集団が、彼らの意図を曲げさせようとしている者や集団に対し指向性エネルギービーム兵器を含む宇宙軌道兵器を使用して威嚇したり攻撃したりすることを、防止することである。

2000年代初め、英国の民間人ゲリー・マッキノンが米国宇宙司令部のコンピューターに侵入し、「地球上の将校」とか「〔地球と宇宙の〕艦隊間の異動」に加え、「太陽系監視」という秘密計画の存在を知った際、ブッシュ政府の法務省はそれを「かつてない最大の軍事用コンピュータ・ハッキング」を犯したと告発したが、これは2013年のエドワード・スノーデンNSA情報のリーク事件の前のことである。そしてマッキノンは、英国から米国へ引渡された後、70年間服役の罪に科される事態に遭遇した。しかし幸いなことに、2012年10月、テレサ・メイ内閣長官は、英国は米国の身柄引渡し命令に従わないと述べた。また、マッキノンを公開法廷で裁判するには、その犯罪の事実を証明する必要があり、彼の弁護士は、海軍宇宙艦隊について、〔職務上知りえた情報を公言しないと〕宣誓している政府官吏を証言に召喚することができた。この重要な情報の裏付けは、2012年度の国防権限法により確認でき、この法案は、大統領の署名により立法化されている。その国防権限法の第912項は、国防長官が「宇宙艦船」を購入し、配備することを規定している。

太陽系監視宇宙艦隊は、人類による近宇宙空間の誤用を防ぐため、法執行の責任を負う国連内の星際連合の先導の産物であった。しかし、米国は星際連合から、地球にかんする独占的警察活動を行ういかなる権限も得ていないことに注意する必要がある。星際連合は、地球市民が可能な限り最大の社会運営と規制を遂行する責任を負うという政策原則を持っている。星際連合は、秘密主義を終わらせ、地球の人々に完全な情報開示がなされることを望んでいる。

さらに、太陽系監視宇宙艦隊の任務と管轄は宇宙空間のみに制限されている。それは地球上の人的問題、ましてや地球環境内で生じる人間の活動に関し、その管轄権を持たず、干渉も行わない。それは各国とその領土内空域をもつ各々の政府の管轄である。太陽系監視宇宙艦隊の任務は、宇宙空間を平和的に保ち、大陸間弾道ミサイルの発射や他の惑星や月の天然資源を一方的に押収するなど、地球によって宇宙が戦争や違法行為に使われることを無くすことである。太陽系監視は、特定国の地上または空域での法執行と警察行為を行うために、地球の各政府の責任に代わるものではない。

 

「アジェンダ21」

国連が推進する「アジェンダ21」は、私たち世界人口に対する大規模な侮辱行為である。たいていの人は、アジェンダ21のことなど聞いたこともなく、自分の生活にどのように影響するかも何ら知らない。「21」とは21世紀を表している。 それは、国連の「行動計画」で、ジョージ・ハーバート・ブッシュ大統領を含む世界の178首脳が署名し、1992年のリオ地球サミットで賛美されたものである。その構想は、表面的にはいかにも正当かに聞こえるが、その実際は、国連が20年以上にわたり青写真を練ってきた真正な世界政府の行動計画であった。主流メディアはそれを無視し、一般市民は閉め出され、広く非難されるその国連計画は、人類をより「持続可能」にする方策として打ち出されている。しかし、国連の文書によれば、「アジェンダ21」は基本的に、環境主義の装いのもとに、人間文明を作り直すことをめざしている。公式の報告が示すところでは、市民の独立した考えでさえ標的となっている。

そこで言う「持続可能」とは何なのであろうか。それはすべて、誰が問われるべきかにかかっている。米国の金融崩壊をもたらした15兆ドルの赤字とは、我々の金融システムがもはや持続可能でないことを意味していることと、誰もが同意するところである。しかし、持続可能性の定義そしてそれを国連を通じて達成するための戦略こそが問われるべきである。地域環境政策国際協議会(ICLEI)を通じ、国連が地域別に導入する持続可能性措置は、米国家主権に対する明確かつ現実の危険となっている。米国の608以上の都市が、持続可能性のための地域行政体であるICLEIに参加しており、これは有権者の同意をぬきに、国連に賛同しているのも同然である。

国連の世界への狡猾な侵略、ことに米国内へのそれは、むしろ不安をもたらしている。世界政府のというその考えは、個人の自由、調和、そして「幸福の追求」をなんら考慮しない。これが、彼らが米国の市民が享受している自由をまず排除しなければならない理由である。私たちがこの憲法上の権利を持っている限り、私たちは世界支配という究極の目標にとっては障害となる。アジェンダ21の運動は、私たちの財産に対する無制限の権利を含め、権利章典に盛り込まれた自由と特権という私たちの憲法の枠組みを無効にするものである。それは自然を人間の上に置き、「予防措置原則」――無実であることが立証されるまで基本的に有罪とみなされる――と呼ばれる規定を含んでいる。この横暴は、「持続可能な発展」の看板の背後に隠れている。アジェンダ21はまた、人間の出生率を規制し安定させることをもって、私たちの人生そのものに介入しようとしている。

「経済的殺し屋」は、まず国を統制し、分裂させ、人々と資源を搾取し、その価値をドルで払い、米国や英国に輸出して殺しを執行する。昔の主のように、新しい主に従え。 新世界秩序とは旧世界秩序である。(with permission, (c) Brad Olsen, 2017)

国連がどのようにして創設されたかを記憶しておこう。それは、国際的銀行家や世界的エリートにより、世界コントロールの手段として考案され、ジョン・D・ロックフェラーが提唱し、ロックフェラー財団を通じて資金提供された。この計画は、エリートの利得を優先し、世界に押しつけるひとつの統治体をもって、世界の諸国家に対するコントロールを統合するものである。彼らの代理人である IMFと世界銀行は、その債権をてこに、自らの目的に賛成投票するよう諸国家に強要する。こうした「経済的殺し屋」は、財政的強制力を駆使し、小規模国が産業の民営化を受け入れ、基幹問題に関する国連のグローバル主義に賛成するよう影響をおよぼす。

「アジェンダ21」は、人口の削減と支配のための隠された政策で、世界的支配の視野をもって、人々をますます縮小する地域に集中させる。それは、環境に配慮した計画として偽装はされているものの、土地、水、鉱物、天然資源、産業などを公益から引き継ぐことを目指している。「アジェンダ21」の行動は「行動計画21」と称されている。個的市民は土地所有の力を失い、〔土地は〕政府の財産となり、その政府はすでに軍産複合体を支配している政府と同じである。なお、国連のアジェンダ21については、インターネットで容易に調べることができる。

 

卑怯な「新世界」

国連は、様々な非政府組織(NGO)や信じやすい地元の政治家を利用し、いたるところにその足場を築いている。彼らは、脅威の使用を通じてアフリカ諸国でそれを行っている。彼らはその権威に疑問を抱くアフリカの指導者に、国際資金を断ち切ると伝えている。これが、多くのアフリカ人が依然として貧困に苦しんでいる理由のひとつである。 国連は、より正しくは多くのNGOは、「アジェンダ21」計画において、アフリカの大規模な地域が未発達のままであってよいと決定したのも同然である。すなわち、その極端に貧しい人々は、哀れな生活をつくろうために、あるいは、ただ家族の飢餓を逃れたいだけのために、岩のような土を耕し続けている。だが、どういうわけか西側には、これらの人々に予防接種するのに十分な資源があるにもかかわらず、彼らが食べるにふさわしいものはない。未開発の国々が先進国に憤慨しているのはおかしな話なのだろうか。彼らはまともな生活をしたいだけである。しかし、西洋の思惑によって絶えずその道がふさがれている。

ジョージ・オーウェルは、「ビッグ・ブラザー」が私たちの頭の上を彷徨し、私たちを監視下に置き、破壊的な思惑から私たちを逮捕したり、絶対的な忠誠心への見返りに限り私たちの要望に応える国家を予想した。オルダス・ハクスリー〔英国の著作家 1894-1963〕は、勇敢に新しい世界を予期し、そこでは私たちは死ぬまで自分自身を楽しんだ。どうやら未来は、両方の組み合わせであるようだ。国連の形態をとった世界政府は、はるか以前にハイジャックされ、私たちは現在、外交問題評議会(CFR)、ビルダーバーグ・グループなどのシンクタンクによって牛耳られている。政治家たちは、グローバル主義者のために働き、米国の主権を壊し、それを世界のコミュニティに飲み込まそうとしている。著作家であり言語学者であるノーム・チョムスキーは、「民主主義を制限する最も効果的な方法は、意思決定を公共の場から無責任な組織――王様と王子、聖職者階級、軍のジュンタ、政党の独裁者、近代的企業――に移すことである」と述べた。強力なシンクタンク組織は、単に政策を示唆するだけではなく、そのように実行されるように主張する。

アメリカ政府の上層部や政策グループの指導者、そして2012年の大統領科学顧問ジョン・P・ホルドレンのような学者たちは、遡ること1977年の『エコノサイエンス』といった著書で、「汚染粒子」を介した人口制御を提唱した。これらの政策立案者は、マルサス主義の狂信者であるかのようで、19世紀の英国貴族主義の中から生じた、非人間的なイデオロギー伝統に立っている。ロバート・マルサスの理論によれば、人口は生存手段の拡大よりも早い割合で増加する傾向があり、道徳的拘束や、病気、飢饉、戦争などの災厄によって警告されない限り、その結果は広範な貧困と荒廃になる。ホルドレンの人類観は、悲観的な思想家に、私たちの環境への意図的な毒の散布についての議題を提起させる恐れがある。ホルドレンは強制妊娠中絶、食糧と水の供給を通じた大量殺菌計画、夫婦の再生産を予防する人身傷害を含む強制的な身体的インプラントを含む人口管理の全面的措置を強制するといった、「世界警察」を使用する「惑星政権」の形成を提唱した。ホドレンは自分の著作の中で自身を「ネオ・マルサス人」と呼んでおり、歴史的な悲観主義者であり、アメリカや人類が独創性、産業、経済成長を通じて進歩するという考えを否定している。ホルムレンはそれに代わり、人類を地球上の癌とみなしている。要するに、ある種の科学的、政策的、および医療的管理手法が、人の健康と個人の自由を犠牲にした全面的妥協につながっているようである。人道にもとる汚染物質のために病気になったとき、主流の医療機関は、より人人道にもとる化学物質でそうした苦しみを治療することを目指すのは、まさしく皮肉あるいはみごとな符合である。

〔体制〕科学者、米軍、その他数多くの政府機関は、巨大なグローバル生物エンジニアリング計画の事実を否定し続けているが、これらのかつてない巨大プログラムを実行する巨大組織は、白昼堂々と成長し続けている。 エアロゾル噴霧による地球の天候と気象変化に関する真実を暴露しようとしている人々は、依然として、国と結託した主流メディアによって無視されている。だが暗い真実は、私たちすべてが恐ろしい地球規模の実験にさらされているということであり、〔それを告げるのは〕対抗言説といえども氷つか身を凍らせてしまう。世界の生物エンジニアリングが揺るがぬ現実であるという証拠は、絶えず増え続けている。入手可能な証拠を用い客観的評価を行う者は誰も、それ以外の結論に至ることはできないでいる。

国連「アジェンダ21」の地図には、現在の都市が存在する小さな黒い点が含まれている。 「アジェンダ21」は、人間を積み重ね、自分が所有できない立方体の住居に詰め込むことを要求している。人々は定着区域外には許可されない。高速列車のネットワークが定着区域間を接続する。最も暗い灰色の領域は、人間が自然資源を生かすことや利用することができない領域である。農地もなく財産もなく政府統制がすべてである。ジョージ・H・W・ブッシュは、就任中、単に大統領命令により、アメリカがアジェンダ21に参加するために署名した。(with permission, (c) Brad Olsen, 2017)

 

毒蛇の巣窟

私たちを完全にコントロールしようとする人たちは、時にはその台本を世界に見せようとする。その格好の例は、ジョージア州のガイダンス・ストーン――同州エルバート郡にある大きな花崗岩のモニュメント――である。匿名で寄贈された巨石に8種類の言語で刻印された10のガイドラインまたは原則からなるメッセージが刻まれている。多分、彼らの意図をいっそう明瞭にするためだろう、4個の大きな直立した石板の各面に1つの言語が表示されている。真北から時計回りに移動すると、英語、スペイン語、スワヒリ語、ヒンディー語、ヘブライ語、アラビア語、中国語、ロシア語がそれらであり、その碑の最上部に4つの古代言語――バビロニア語、古典ギリシャ語、サンスクリット語、エジプト語の象形文字――の短いメッセージが記されている。その冠石は、天文学的に整列されている5つのスラブの上に載っている。このジョージアのガイダンス・ストーン〔のメッセージ〕には、以下のような、すべての人類が従うための「新しい十戒」が含められている。

  1. 大自然と永遠に共存し、人類は5億人以下を維持する
  2. 知恵をもって再生産を導き、健康と多様性を向上させる
  3. 新しい生きた言葉で人類を団結させる
  4. 熱情・信仰・伝統・そして万物を、沈着なる理性で統制する
  5. 公正な法律と正義の法廷で、人々と国家を保護する
  6. 総ての国家を内的に統治し、外的な紛争は世界法廷が解決する
  7. 狭量な法律や無駄な役人を廃す
  8. 社会的義務と個人的権利の平衡
  9. 無限の調和を求める真・美・愛を賛える
  10. 地球の癌にならないよう、自然に余地を残す 

もし、第1の戒めが人類の人口を5億人以下に減らすということでないなら、表面上では、これはかなり温和なアドバイスに見える。だがこのような視点は、20世紀初め、イギリスの科学者、フランシス・ガルトンによって提案された優生学を刺激した。ガルトンは、新しい視点をこのように説明する。「優生学は、社会的管理下にある機関の研究分野で、身体的にも精神的にも将来世代の人種的資質を向上あるいは改善する」。1905年、彼は優生学の3段階を、第一に学問的事項、第二に実践的な政策、そして最後に「新しい宗教としての国家意識に導入されなければならない」と書いた。ジョージアのガイダンス・ストーンの建立者は、ガルトンの哲学に心を打たれたかのようである。

コントロールのもう1つの方法は、公衆を意図的にできるだけ無知に保つことである。スポーツイベント、くだらない些事、有名人のゴシップ、そして宝くじ当選者とか救出されたペットのような簡単なニュース記事など〔の配信〕は、ありふれた気晴らしとなる。あるいは、単に外向きの破壊敵見解も効果的である。焚書は、通常、公の場で行われ、一般的には内容に対する道徳的、宗教的、政治的な反対論に動機づけられている。 最も悪名高い焚書はエジプトのアレクサンドリア図書館の場合で、そにには古代の書籍が収集されていたが、1,600年以上前、焼け落とされた。何世紀にもわたり同図書館は、紀元前3世紀のその建立からイエス・キリストの時代まで、学者たちの主要な拠点として機能した。この図書館は、国境を越えた真の書籍を集めた、その種のものでは最初の著名な図書館であった。アレクサンドリア図書館は、世界の知識をすべて集める使命をもっていた。

戦争への信念が続く限り、戦争が終わることはない。誰も戦争を信じなかったら、戦争はおこりようがない。戦争は物理的に必要な現象ではない。重力とは異なり、自然界には、物理的法則にも生物的本能にも、戦争を起こさなければならない要求はない。それは完全に文化的信念から発生する。戦争は、動物の本能からではなく、政治的、宗教的意思決定から勃発する。私たちは、お互いに戦いあう生まれ付きの本能はない。むしろ、私たちは戦うためにお互いに教育が必要で、そして、それはそのような行動を支持する信念に基づいた社会的構造を必要とする。宗教的信念は人間の虐殺に結びつく道義的な理由を私たちに与え、政治は私たちに経済的な手段を与える。無制約の戦争遂行力と無制限約の戦争の信念が混ざり合った時、それらの信念が求めるものを、ついには正確に得ることとなる。

「お金は木にはならない」との諺があるが、現在の紙幣の印刷はその古い格言が嘘を言っていることとなる。私的所有の中央銀行は無からお金を作り、利子をつけてそれを貸し出す。現代のすべての不換通貨は、文字通り、その借金のことである。経済とは中央銀行がゲームをコントロールしているカジノで、胴元は常に勝つ。アンドリュー・ジャクソン大統領〔任期1829-1837〕――その政権が国家債務を完全に廃止した唯一の大統領――は、国際的な銀行家を「毒蛇の巣窟」と呼んで非難し、アメリカ社会から「引きずり出せ」と決意した。ジャクソンは、アメリカの人々が、こうした毒蛇がアメリカの地でどのようにお金や銀行システムを操作して作ったかを理解するだけで、「夜明けには革命がおこるだろう」と述べた。

 

集団的白昼夢

集団的な「白昼夢」は、あたかも実際の私たちの集団的な未来を表すようである。知覚を形成する能力をもつ者は誰でも、文明の進路を形成することができる。だが残念なことに、現時点では、私たちの未来についての主な集団的白昼夢は、たったひとつだけとなっている。それは、気の狂った支配者によって起こされた恐ろしい戦争――それは合法的と彼らは主張するが、彼らは人々や地球の資源の非合法の所有者でしかない――で破壊されつくした世界を描くものである。後述するように、これらの支配者は私たちを軽蔑し、最終的に私たちを寄生虫と考える。それが、彼らが私たちの食物、水、空気、ワクチンを毒し、そして、彼らが私たちに、彼らが相互に起こした戦争や環境〔破壊〕へ、搾取的税金を支払わせる理由である。彼らは、集団的想像の普遍的法則について熟知しているが、もし人々が常に否定的に二極分裂していれば、それは彼らの勝利をもたらすこととなる。だが彼らは、私たちの集合的白昼夢が、人類のための黄金時代――すべての人に豊かなエネルギーが与えられ、最終的に、ほとんど誰をも卑屈な状態に保つマネー制度を終わらせる時代――を描くことを止めさせることはできない。残念なことに、今は恐ろしい白昼夢が広がっているが、それは彼らが私たちに、否定的な現実という共同意識を持たせるよう、私たちを操作したからである。恐怖を吹き込み、怒りを煽ることによって、財政を完全に支配し、マスメディアを所有することには大きな利点がある。しかし、今や人々は目を覚まし、そこには対抗言説があることを見出し始めている。私たちには新しい夢がある。

人間が集団的に何かに――例えば、イベントのようなものに――焦点を当てると、そのイベントの周りにエネルギーが作り出され、そのイベントがそれ自身のエネルギーを受け取る。これは両刃の剣として、肯定的な結果にも否定的な結果にも機能する。もし否定的な場合、それは集団意識に二極化効果をもたらし、嘘を信じる人々がしばしば妄想の最大の擁護者になる。結局のところ、人の意見を揺さぶるのは簡単で、特にそれは、人々が聞きたいことを話す時である。その際、人々が必要とするすべては、信頼できる人と、彼らの意見を支持する偽の話と、そして、その伝達の方法である。一度バイアスをかけられた話がニュース報道あるいはインターネットに乗ってしまうと、それがどれほど不正確で偏っていたとしても、それはそこに存在し始め、ひとり歩きし始める。

誰もが、当然の現実と称される壮大な錯覚から目を覚ます必要がある。私たちのお金のシステムは詐欺行為である。私たちの負債は現実ではない。私たちの二大政党制度はごまかしである。私たちの医療制度はぺてんである。私たちの食べ物は不健康そのものである。私たちのエネルギー生産は茶番である。製薬会社は詐欺師である。私たちの歴史はねつ造されている。私たちの政府は企業に奉仕している。主流メディアが報じる情報のほとんどは宣伝で、それを所有する誰かの意向に沿うものである。だが、いったん人がその錯覚から目覚めると、それまで現実と考えていたことは、ばかげた二流映画の安っぽい物語のように見え始める。しかし、それにしてもなぜこうなってしまうのだろうか。もし本書に述べられていることがいずれも、とても苦痛で、ほとんど在りえない事であるということを、私たちはどのようにとらえればよいのだろうか。この本に記載されているすべてのものが架空のものとするなら、それなら、本当の現実は何なのか。それとも、それは〔集団的白昼夢による〕集団的現実とすべきなのだろうか。ある人たちにとって、私たちが現実であると知覚するすべてに錯覚はまさに根深く広がり、あまりに多くの行き詰まりが控えている。こうした嘘、半真実、および妄想の迷路を抜け出るることは誰にとっても困難である。だが、その方向を変えるには、いったん立ち止まり、私たちが当然と思っているものすべてに疑問を投げかける必要がある。

 

「生き残り策 IV」

うして、私たちはいよいよ「生き残り策 IV」に至り着く。支配エリートたちは、私たちのために「生き残り策 IV」を提唱したことはない。もし彼らが本当に人類種に対してそのような軽蔑と傲慢を持っているなら、彼らは私たちに選択を与えず、その未来をしたいがままをするだろう。「生き残り策 IV」は、個人と世界の変化の手法である。それは愛にもとづく最終ゲームである。それは、インターネットや本書のような書物から入手可能な情報を学習し評価することを手掛かりに、私たちが常に信じ込まされている大部分について、私たちの信条を変えてゆく。支配エリートがどこかの惑星へと脱出するか、あるいは地下壕に逃避したとしても、地球を救いたい私たちがいる。「生き残り策 IV」は、まずはじめに遠大な国民の目覚めを構想し、つづいて、新しい持続可能な文明を創造する。地球とそのすべての住民ための代替の未来あるいはタイムラインを視覚化することにより、私たちはそのエネルギーをポジティブな「生き残り策 IV」の最終ゲームへの第一歩を進める。世界平和を創造し、支配エリートを後退させ、あらゆる人々が完全に協力する現実を確立するために必要なことは、地球上のすべての人々のわずか10パーセントで充分である。これは、私たちの積極的な考えと行動を愛と呼ばれる最終ゲームに集中させることで成し遂げられる。「百匹目の猿現象」〔訳注〕が示すように、私たちの多くが「生き残り策 IV」を現実のものにして世界を救おうとするなら、私たちは実際にそうすることが可能であり、私たち一人ひとりがこの可能性を確信し始める。

〔訳注〕百匹目の猿現象:ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する現象。宮崎県の幸島に生息する猿の群れの観測から導かれた説。

私たち誰もの本来の知恵は、この3次元の幻想世界の狂気を通じて見、私たちが見るものが不安定な「作られた現実」であることに気付き始めている。私たちの最善の希望は、人類が幻想から目覚め、愛の意識を通じて私たちの本来の状態に回帰することである。また地球上には敵対的ETたちがおり、人類を分裂させて負の方向に向かわせたいと思っている。こうした存在――支配エリートの生き方を通して現実のコントロールを行っている――は、人類の知恵に絶え間なく攻撃する潜在的なメッセージに人類が応えなくなると、やがて不満を薄れさせてゆく。その3次元体験は現実ではなく、私たちの心の中に投影されたイメージをとしてのみ存在している。したがって、実際には彼らの心とされている私たちの心の中で、私たちは心情的にその3次元空間から自らを切り離し、私たちの永遠の状態を取り戻せる。それが私たち自身である。私たちは本来の永遠の楽園世界におり、物質的な3次元錯覚は、この壮大な自然の力から私たちを切り離すため、思念プロセスを通じて偽作されたものにすぎない。この3次元錯覚は、私たちの自然の知恵の性質から私たちをそらすものであり、私たちは「ルシファー的」集団的思考への隷属に強要されてきた。この過程を知ることの有益な意味は、私たちがそう選択した瞬間、催眠的な愚行操作を拒否し、私たちの知恵の状態を取り戻すことができるということである。私たちはこうして、パラダイス国家の自由を体験することに至る。

 

新たなエネルギー

意識が変化すれば、インスピレーションへのドアが開かれる。新しいアイデアや戦略が、苦しみを和らげ、新たなエネルギーといった、より良い生活を促進することができる。それが判ると、常温核融合は現実的かつ実用的で、少なくとも25倍も生産的である。それは資金提供され、諸課題を解決し、開発されるべきであるが、それは潜在的に分権的技術の一種である。有効な科学は抑圧されており、その提唱者は不可解に死亡し、有望な発明は消失するか、意図的に破壊されてきている。ケースによっては、そうした技術の公開を妨げるために、国家の安全保障を語った命令が発せられもした。熱、風、太陽光、電磁気、さらにはゼロ点エネルギーまで、私たちの周りのフリーエネルギーを効率的に利用する方法に取り組んでいる多くの科学者がいた。なぜこれらの技術は市場に出されていないのか。中には偽物も含まれているかもしれず、別のケースでは、費用効果が低いかもしれない。しかし、いくつかの例では、早すぎた〔提唱者の〕死が〔不成功の〕決定的要因であると思われる。この問題は理解し評価するのは困難だが、現在の化石燃料のもたらす袋小路から地球を救うために、大いに不可欠なものである。

少なくとも、ニコラ・テスラ――20世紀最大の発明者と言われている――のフリー・エネルギー技術を再考察してみよう。彼が100年前、「電力はどこも無制限に存在し、石炭、石油、ガス、その他のありふれた燃料を必要とせずに機械を運転することができる」と言ったのは有名である。しかし、通常の言説を私たちに信じさせた者たちは誰にもそうはさせず、長期にわたりテスラを信用に値しない人物としてきた。 結局のところ、フリー・エネルギーはまったく無償であり、〔一方〕エネルギー生産事業は地球上で最大の〔利益を生む〕産業である。あらゆる犠牲をはらってもフリー・エネルギーを、市場や公的な議論から締め出すことは、既得権益者たちにとって、失うことのできないことのようだ。

 

羊の衣を着た狼

最後に、「羊の衣を着た狼」に気をつけよう。心をコントロールしているエリートが、目覚めた人たちによってますます力を失う時、彼らは人々を支配するために「霊性的知識」をどのようにコピーし使用するかを観察しよう。私たち自身を開発することによってのみ、私たちは錯覚に惑わされずに見ることができ、あるいは、この誤った詭謀から現実を分離することができる。変化はすでに意識の中で起こっており、私たちは間違いから学んで変更を加えるだけで変わることができる。私たちの敵は強くなってきているが、私たちはもっと賢明になりうる。彼らの誤った「やらせ策謀」は、もはや覚醒した人々には働かない。しかし、彼らの国内スパイや軍事キャンペーンはより強力となっている。国土安全保障省は現在、〔米国〕連邦政府が自国の市民を恐れているため、地元の法執行機関と協力して「国内陸軍」を構築している。かくして、犯罪を暴露することが犯罪として扱われる以上、私たちは犯罪者によって支配されていることは疑いようがない。

著作家クリス・ヘッジスは、現在の誤った政府の方向と優先順位とその結果を、以下のように正確に記述している。

敵の戦闘員を殺すためにはるかに多くを費やしている国はどこの国で、アフガニスタンやイラクは、貧困基準以下に住む自国の市民をより多く助けている国ではないか。企業が病気の子供たちを人質にすることを許す一方で、自分の息子や娘たちを救うために破産に追い込まれる両親がいる国はどこなのか。精神的に病んだ人を都市暖房施設に放り込むのはどこの国か。失業者を放棄する一方で、投機筋に代わって財務省から略奪しているのはどこの国か。自国民を拷問し暗殺することを正当な〔行政〕過程としているのはどこの国か。化石燃料産業による生態系の破壊――私たちの子供たち、そして子供たちの子供たちにおよぶ――を阻止することを拒否する国とはどこの国か。

2012年4月、BRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は、世界の貧しい国を西洋のテクノクラートの支配から解放する戦略に合意するために会合し、BRICS共同銀行について活発に議論した。それは、世界中の国々を犠牲にして自国の権限を乱用する中央銀行への対抗策として、常時、機能するものだ。 彼らはそれが、国際通貨基金(IMF)と世界銀行に置き換わることを望んでいる。BRICS諸国は平和を推進しており、この目標を達成するために他国の軍隊の使用や占領をしないことを誓った。 彼らの宣言で明らかなように、180以上の国々がBRICS協定に署名している。世界の支配エリートは依然として欧米のG8諸国を支配しているが、世界の残りの国々は立ち上がり、つながりを強め、新しい世界のための計画を立てている。非常に強力で秘密の家族の結束にすぎないそれは、もう、たくさんなのだ。

 

【本章完了】

 

参考文献

Keith, Jim, Mind Control and UFOs: Casebook on Alternative 3. Adventures Unlimited, 2005.  
 O’Leary, Brian, The Making of an Ex-Astronaut. Pocket Books, 1971.
 Adams, Russell B., Series Director, Mystic Places: Mysteries of the Unknown. Alexandria, VA: Time-Life Books, 1987.
 Childress, David Hatcher, Anti-Gravity & The World Grid. Stelle, IL: Adventures Unlimited Press, 1995.
 Metzner, Ralph, The Unfolding Self. Novato, CA: Origin Press, 1998.
 Westward, Jennifer, Editor, The Atlas of Mysterious Places. London, UK: Weidenfeld & Nicolson, 1987.
 “The Rise of the BRIC Countries:” http://www.motherjones.co/politics/2012/04/rise-of-bric-countries

 

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Modern Esoteric: Beyond Our Senses,  by  Brad Olsen

http://cccpublishing.com/ModernEsoteric  www.bradolsen.com

with permission, (c) Brad Olsen, 2015

その意図を曲げさせようとしている者や集団を

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