宇宙の「地球金魚」より (MOTEJIレポート No.1)

両生 “META-MANGA” ストーリー <第7話>

俺は先刻、名を改めてMOTEJIにした。じつは、今月初め、地球で死んだばかりで、まだ、この宇宙霊理空間にやってきたての新米だ。

地球で生きていたころ、その末期にはひどい認知症をわずらって、それはもう惨憺たるものだった。自分の内部世界は健全に駆動しているのに、外界との交信が次第に役に立たずになっていった。最後はまるで、水槽に密閉された一匹の金魚同然だった。家族や友人たちは、ガラスの向こうから俺を覗き込んで、いろいろ話しかけてきているのだが、俺はそのこっち側で、ただ口をパクパクさせているしかなかった。そういう自分をさらし、かつ、見ていなきゃならんのは実に苦痛だったね。一種の生き地獄だね。しかも、滑稽でさえもあったな。だって、自分で自分の便の始末すらできないのだからな。赤ん坊ならこれから成長する楽しみもあってオムツ姿もかわいいが、そんな俺には将来もなく、赤ん坊以下のまるで大きなお荷物同然と思えたよ。 詳細記事

宇宙スケールの「相互邂逅」

両生 “META-MANGA” ストーリー <第6話>

《地球人には「愛」がある》

「血を分けた子」という言葉がある。

あるいは、自分の手で植えた苗木が成長した成木に、何とも特別な気持ちを抱いてしまう感情がある。

つまりそこには、自分が関与した生命にまつわる、深い思い入れが存在している。

それを男の立場で言えば、自分の性器の分泌液が、女の体内に注入されてその卵子を受精させ、やがてその受精卵は子となってこの世に誕生し、その子がどんどん成長して、どうしも否定のしようのない自分のコピーとなって存在しつづけてゆく。 詳細記事

アダルト・トイ 売れ行き好調の謎

両生 “META-MANGA” ストーリー <第5話>

《地球側よりの情報》

最近、世界、ことに、おびただしい商品バラエティを持つ日本のアダルト・ショップのトイの売れ行きが異常に伸びているという。

最初それは、日本を訪れる外国人が増え、彼らによる「爆買い」や「好奇心買い」がその原因なのだろうと考えられていた。

確かに、それが大きな一因であることに間違いはなく、外国人のお客さんが増え、外国語で対応できる店員を置いている店もあるという。そうではあるのだが、どうも、それだけではなさそうなのである。 詳細記事

サンダース・リボリューション Sanders Revolution

両生 “META-MANGA” ストーリー <第4話>

アルデバラン星系の惑星「フィラース」の主要メディアの報道を先に紹介したのだが、それは、太陽系の地球という惑星のある大国で、じつに奇態な大統領選が行われるようになってしまったという、宇宙の彼方からの一種の「なげき」のごとくだった。そのフィラーシアンによる報道の第二弾が手に入ったので、ここにさらに紹介したい。何やら、彼らのその「なげき」は杞憂におわり、地球人にある種の「希望」を見出しているかのようなのだ。

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とある大統領選レポート

両生 “META-MANGA” ストーリー <第3話>

 

【再度改題】本年初め、「両生“ジャンク”ストーリー」として発足したこの連載を、先月、「両生“絵のない漫画”ストーリー」と改め、今回、それをさらに「両生“META-MANGA”ストーリー」と再改題いたしました。

アルデバラン星系の惑星「フィラース」の主要メディアの報道によると、太陽系の地球という惑星のある大国で、じつに奇態な大統領選が行われるようになってしまったと、フィラーシアンによる、どこか自戒めいた関心を呼んでいる。

 

この国は、この惑星にこれまでに存在した最大の覇権国であり、その全世界に巨大な影響をおよぼしてきた。そしてその国の国是は《デモクラシー》とよばれる政治制度で、その国は国民の総意が所有し、国民のために国が存在、機能するというものである。ただし、この建前が文字通りの建前となってきているところが曲者であり、その成り行きが注目されているのである。

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スターウォーズの“実来”

両生 “絵のない漫画” ストーリー <第2話>

ハリウッド・フィルムではないが、それに負けじと劣らないリアル・ストーリーがある。ただ、それがまだ真実でないのは、今の段階ではひとつの予言であるからだ。

【「両生空間」200号を記念して】

覇権力の陰りの著しいアメリカが、威勢の巻き返しをねらって、次の“超”頂上作戦を準備している。

ただし、それに準ずる作戦はすでにいく度も実施済みで、それでも世界の度肝を抜かせてきた。直近では、2001年の「9・11」であった。その前では「湾岸戦争」。さらにその前では「ベトナム戦争」、そして「キューバ危機」、はてまた「真珠湾」・・・。

つまり次の“スパー”頂上作戦とは、これらの諸戦争にならぶどころか、それらからの次元を脱した究極の“やらせ”作戦、すなわちウルトラ・スーパー・グレードの「偽国旗」作戦、むろんこの場合、偽“星”旗作戦である。 詳細記事

今年の初夢

両生 “ジャンク” ストーリー <第1話>

新年を記念して、新しい企画を始めます。題して「両生 “絵なし漫画” ストーリー」。読んで字のごとく、絵はないけれど、まさに日本の伝統の「漫画」です。どうぞお楽しみ、いや、お付き合いいただければ幸いす。

今年みた初夢は、何やらスケールの大きなものでした。

人類は、サルから枝分かれして、類人猿から人類へと進化してきたといわれていますが、じゃあ、その進化経路はずっと切れ目なく続いてきているのかといえば、あちこちに、ミッシング・リンクがあるようです。 詳細記事