私の「サベイランス」 引き続き良好

私の健康エコロジー実践法 =長期戦編=その28

Day 170+450(11月28日)

最近の報道、ことに日本よりのそれに接していて、このところ、ちょっと気に掛かることがあります。それはたとえば、「老後破産」とか「下流老人」とかと言った、なんとも“えぐい”報道用語と、それを教訓とするということなのでしょうか、そうした報道に相応するようにして増えている、投資や自前年金をすすめる様々な《マネー発起》記事や宣伝が目につくことです。

むろん、将来に備えよという意味で、そうした諸忠告も有用かとは思いますが、近状はどうやら「常識」を越えた領域に踏み込んでいるかのようです。長年、常識を養いつつ生きてきた者にとっては、お金とのしがらみある付き合いは、それなりの勝手知ったる分野でもありましょう。なのに、そうした右ならえな報道やそこに暗黙視されている、いわば「万事お金頼り」「マネー極楽」な世情には、ますます危なくなる足元を感じさせられてしまいます。

むしろ、そうした過剰に単線化した世界への依存こそが、そうしたえぐい危険への下ごしらえなのであって、それは老人に限らず、若者においても、万年フリーター化とか、結婚も困難な低収入な人たちの増加として、すでに社会全体が同じ《巨大ふるい》にかけられ、揺すぶりつくされている感があります。

端的に言えば、お金で問題の解決がはかれると思わせるそうした風潮こそが、老若男女をえらばず、社会を総貧困化に推し進めている張本人ではないのか、ということです。

ひっくりかえせば、そうしたお金依存に決別して、「単線」ライフから「多次元」ライフへの転換が早ければ早いほど、問題の緩和や解決の日も近い、という道筋となるはずです。

 

Day 170+452(11月30日)

二日前の上の記述に付け加えて、お金にまつわる、見栄や建前抜きのリアルな話をしておきます。

ある国が持っているその年金制度の充実の度合いは、その国の国民の一人ひとりの老後設計にあたって、それこそ自ら命の問題にもおよぶ、いずれは真剣にならざるをえない、重要な前提条件となります。すなわち、自らが、老化という誰も避けることのできない、いわゆる《弱者》への仲間入りをしてゆくステージに入ってゆく時、その国が国民に提供する、社会保障制度の現実的意味合いを、人それなりに実感することとなります。

私の場合、日本“国”籍をもちつつオーストラリア“国”の永住権保持者として、いずれかの社会保障制度が受けられます(両国からのダブルの受給はできませんが、より充実した方の保障を選べます)。

ここオーストラリアでの“Aged”暮らしに入り、この一年と少々の間、二週間ごとに振り込まれる私へのAged年金を受け取りながら、それは、十分ではないながら低過ぎではない微妙なレベルに設定された額だなと、しみじみと思わされています。そしてそれは少なくとも、「孤独死」や「困窮生活」に追い込まれることはない、“すべり止め”感を確かに提供してくれています。そういう意味で、いわゆる「セーフティーネット」は働いています。

ただ、そうした支給額で可能な生活は、出費規模においてそうとう限られたもの――その国の定義する「最低基準」――にならざるをえません。たとえば、まず海外旅行は無理でしょう。

私は、自分の生活の選択幅を経済的に広げることと、さらに、健康水準維持の目的から、週3日の賃金労働をしています。加えて、以前からのビジネス・コンサルタントの仕事を、ロードを下げながら継続しており、不定期ながらの助けとはなっています。

年金支給額に加わるこうした勤労収入は、一定額(年50万円ほど)を越えるまでは無税ですが年金支給額はそれに応じて減額されているようです。政府は、他の先進国政府と同様に、予算拡大を抑える年金受給年齢引上げの下地づくりとして、完全退職をおくらせ、働き続けることを奨励しており、別記のような、私の必要とのタイミングのよい、“協力”関係が成立したりもしています。

これは私の粗末な体験ですが、私の現役時代の収入は、度々の転職のため低く不安定でしたが、逆に、いわゆる高い収入を得つづけるための高ストレスにさらされることはありませんでした。そうして、厚生年金も含め、老後への蓄えをほとんど持たないまま、60歳代突入に遭遇しました。

こういう表現が一般に通るものかどうかは疑問ですが、そうして、現役時代に自分に備わったエネルギーを目いっぱいに換金しなかった分、この年齢になっても、その残余エネルギーの現在形、つまり、悪くない健康レベル働きつづけれる意欲は、まだまだ維持されています。そしてむしろ逆に、その保存されていたエネルギーを活用して、上記のように、日銭ながら、それを換金しています。それに、言うまでもなく、働くということは、単に、換金のためだけの行為ではありません。そうして、年齢を重ねた後も、具体的な接点を持って社会との関係を維持し、ことに、若い人たちと世代の違いをシェアーし合いながら働けることは、人として、はるかに「多次元」的な在り方だと思っています。

 

 

Day 170+454(12月2日)

経過が好ましいことから、その間隔を6ヶ月に伸ばしていた血液検査の結果が、今日、出ました。

毎回、結果を受け取りにゆく際は、少々緊張させられますが、さいわい、今回もPSA値は正常値内の3.73でした。前回が3.74でしたので、ほんのわずかながら下ってもいます。

医師の説明によれば、PSA値は、年齢61から70で、4.5以下が正常、年齢71以上では6.5以下が正常値とのことです。

これは私見ですが、私はまもなく70ですので6に近くても異常ではなく、この年で3.7レベルなら、上々出来といってもよいほどでしょう。

加えて、他の検査数値もどれも正常(コレステロール値が境界上)範囲内で、GPの言葉によれば、「満点ですな」、というところです。

そういうわけで、私のポジティブ・サベイランス〔積極的静観〕は、さしたる不都合はみられず、順調に推移しています。検査の度ごとに与えられる――「時限」とみるべき――安心感ですが、「私の健康エコロジー実践法 =長期戦編=」は、かくして、ひと刻みひときざみ、成功していると言えましょう。

 

 

 


 

この1ヶ月間のエクササイズ・ログ

11月07日(土) 自・電車通勤 自転車走行        5km

11月08日(日) はじり    12.5km   1時間29分11秒   74.8kg

11月09日(月) 水泳     1100m   27分40秒   76.4kg  

11月10日(火) 水泳     1500m   37分04秒   76.0kg  

11月11日(水) はじり    10km   1時間12分33秒   75.2kg

11月12日(木) 自・電車通勤 自転車走行    8km

11月13日(金) 同 自転車走行            8km

11月14日(土) 同 自転車走行            5km  

11月15日(日) 歩き          1時間15分

11月16日(月) はじり    7.5km     55分56秒   76.2kg

11月17日(火) 歩き        30分

11日18日(水) 水泳    900m     21分52秒

11月19日(木)  自・電車通勤 自転車走行    8km

11月20日(金) 同 自転車走行            10km

11月21日(土) 同 自転車走行            5km

11月22日(日) 半走半歩     7km

11月23日(月) なし

11月24日(火) 水泳     1500m   37分07秒   76.6kg  

11月25日(水) なし

11月26日(木) 自・電車通勤 自転車走行    8km

11月27日(金) 同 自転車走行            10km

11月28日(土) 同 自転車走行            5km

11月29日(日) なし

11月30日(月) 水泳     1500m   36分47秒   76.2kg  

12月01日(火) 歩き        20分

12月02日(水) 歩き        1時間

12月03日(木) 自・電車通勤 自転車走行    8km

12月04日(金) 同 自転車走行            10km

12月05日(土) 同 自転車走行            8km  

12月06日(日) 

 

 

 

 

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