不思議な目撃者たち

私の健康エコロジー実践法 =長期戦編=第2期 その13

Day 170+857(1月15日)

日曜はふつう、エクササイズはしないことが多いのですが、今日は涼しく、体もうずうずするので、12キロをはじりました。

 

Day 170+860(1月18日)

先週の水曜は暑い日で、店は寿司や刺身の冷えものばかりに注文が殺到、私を欠いたその部門は店長一人で大忙しだったとの話でした。

今日も暑くなるとの予報で、幸い、私の予定も空いていたので、店長に連絡し、臨時に出勤することとなりました。

さて、その途上のことです。

エッジクリフの駅を出て、急な坂を自転車で下る、前にも危険な目にあった箇所にさしかかった時でした。またしても例の横道から、今度は黒い車が私の進路に進入してきそうな気配です。そこで私は用心して、ブレーキをかけて減速つつ、でも危ない気配だなと思っていた時でした。

出てきたらヤバイと見ていたその車が、こちらに気付いていないのか、私の進路へと動き出し、しかも右折れしようと、私のと隣の2レーンを完全にふさぐようにまたいで、反対車線の車の流れの切れを待っています。もう、そのままでは衝突は必至です。

そこで私は、衝突回避のため、やむなく歩道へと自転車を乗り上げさせました。しかし、その段差のために自転車はショックで転倒してしまいましたが、私はうまく飛び降りることができ、歩道に身を打ち付けられなくてすみました。

後ろを振り返ると、その車はまだ路上で停止しています。そこで私はその車に近づき、その後部の車体を手でたたいて、運転手に無謀な運転の注意をしようとしたところ、女性らしい運転手――ガラスが着色されていて中がよく見えません――は、私を見ようともしないで発進してゆきました。

そして、歩道に引き返し、倒れた自転車を起こして被害の有無を点検していた時でした。

目撃者

もらったメモ(走り書きには見えない)と名刺。

ちょうどその横道との角に不動産業オフィスがあり、その店先から女性の職員ばかり4~5人が出てきていて私を見ています。そして、私に大丈夫だったかと聞き、あれはひどい運転だと、大いに私に同情してくれるのです。確かにそれはその通りですが、そればかりか、こちらからまだ頼みもしない前から、その中の上司風の一人が、すでに手に用意していた名刺を私に差し出して、警察に報告する時は、自分が目撃者になるからこれを使えと言うのです。加えて、部下らしき別の女性は、私にメモ用紙(写真)をくれて、そこには、その車の登録ナンバーと車種が、すでにきちんと書き込まれているのです。以上すべて、私が、何も頼みもしないのにです。

幸い自転車にダメージはなさそうで、また通勤途上で先を急いでいましたので、私は厚く礼を言うのみでその現場を後にしたのですが、その余りに手際のよい対応に、なんとも不思議な気持ちにとりつかれたまま、店に向かいました。

その車にぶつかりそうな時、私は大声を上げて運転手の注意を促したはずですが、なんとか衝突は回避でき、さほどの大事にはなりませんでした。いわばその程度の事なのに、まだ仕事中の時間帯のそのオフィスの、全員ともおぼしき人たちが勢ぞろいして店頭にいて、私の“事故”のてんまつを目撃していたかの様子なのです。しかもきちんとメモまでも取って。

なんだかまるで、あらかじめそれを予測していたかのようにです。

その夜、私は、店を終えた足で、帰路途上にある警察署に立ち寄り、その旨を報告しようとしました。対応に出た夜番の警察官が、被害は何かと聞くので、今のところ、足を軽く引っ掻いた傷程度で、医者にかかるほどでもなく、それ以外は何もないというと、被害がないのなら、報告は必要ないとの話です。それに、その現場も、右折れは禁止されていないので、運転手に違反もみられない、との返答でした。

私は、その後の万が一のため、彼の名刺をもらって同署を後にしました。

それにしても、帰路につきながら、その時のことを再び思い浮かべ、あまりに手回しの良過ぎるようなそのオフィスの女性たちの対応に、「なんとも出来過ぎている」と、再度、実に不思議な思いを確かめさせられていたのでした。

結局、この「事故もどき」は、いったい何だったのでしょう。

 

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