俺は先刻、名を改めてMOTEJIにした。じつは、今月初め、地球で死んだばかりで、まだ、この宇宙霊理空間にやってきたての新米だ。

地球で生きていたころ、その末期にはひどい認知症をわずらって、それはもう惨憺たるものだった。自分の内部世界は健全に駆動しているのに、外界との交信が次第に役に立たずになっていった。最後はまるで、水槽に密閉された一匹の金魚同然だった。家族や友人たちは、ガラスの向こうから俺を覗き込んで、いろいろ話しかけてきているのだが、俺はそのこっち側で、ただ口をパクパクさせているしかなかった。そういう自分をさらし、かつ、見ていなきゃならんのは実に苦痛だったね。一種の生き地獄だね。しかも、滑稽でさえもあったな。だって、自分で自分の便の始末すらできないのだからな。赤ん坊ならこれから成長する楽しみもあってオムツ姿もかわいいが、そんな俺には将来もなく、赤ん坊以下のまるで大きなお荷物同然と思えたよ。 詳細記事

いよいよこの訳読も大詰めに入ってきており、今回では、その結論部の最初の章、「ユートピア」の議論を読んでゆくこととなります。

そういう流れで、本書の集大成部に踏み入って行くのですが、ただ、そういう性格がゆえに、それが逆に含んでしまう、つまり、かなり理念的議論に終始するという特性がゆえに、この章のみを読んだ場合、ある種の退屈な「観念論」との印象を持ってしまいかねない弱点があります。

そうした場合、その前にまず読者に心してほしいことは、読者は本書の一連の訳読を、《フリー》つまり「ただ」で――しかもオンラインで――読むことができている、ということです。 詳細記事

 

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【新版(Second Edition)に基づく】

 

ユートピア

すべての人のために、フリー・エネルギーを構想し、その開始のために、お金を消滅させよう。人類にとっての黄金時代は、もうそこまでやってきている。
 

歴史の緒言

 

「それは最高の時代であり最悪の時代であった。それは知恵の時代であり愚かさの時代であった。それは信仰の時代であり不信の時代であった。 それは闇の季節であり希望の春であり絶望の冬であった。私たちは前途にすべてを持っていた。私たちは前途に何も持っていなかった。私たちはだれも天国に直接に行こうとし、だれも反対の道へと直接に歩もうとしている。」――チャールズ・ディケンズ著、『二都物語』

 

「幸福は自分次第である。」――アリストテレス

 

「あなたの思考を選び、感情のどの流れを解放しどれを強めるかを選ぶことによって、あなたは自らの「栄光」の質を決定しうる。 あなたは、他人に与える影響と、自らの人生の経験の性質を決定しうる。」 ――ガリー・ズカフ〔米国の霊性的教祖、著者(1942-)〕

 

 「エネルギー、パワー、振動は、人間、動物、鉱物のすべてが持っている。 動けば動くほどそれは増える。 地球や太陽系、全銀河、宇宙自体がエネルギー、パワー、振動を持っている。」――シャーマン・マンコルト『The Stepping Into The Fire』 詳細記事