第五章

ミユキのこと

 

一人の青年が命を落とすというのは大変なことなのだ。

彼一人のみならず、彼を必要としていた人々の人生丸ごと奪ってしまう。

 勤め先では頼もしい上司でもあり、善き隣人でもあり、嬉しそうにカズエにエッチないたずらを仕掛けてくる幼友達ミユキ。

その青年さえ生きていたら、下らんことはすべてチャラになった。 詳細記事