「今月のおすすめコンテント」は、今は亡き旧友についてのエッセイです。彼は私より15歳年上で、父でも兄でもない世代として、私には貴重な先達でした。それに彼は韓国人で、しかもかつての日本の植民地支配により、彼は流ちょうな日本語を会得していました。そういうことから、私にとって彼とは、国境なぞをまったく意識しなくてすむ、しかも日韓の間の、貴重な友人関係を結ぶことができました。それが今や、両国は無惨な関係に陥っています。もし彼が生きていたら、どんな対話を交わせるだろうと思う日々が続いています。

それでは、エッセイ『「星友 良夫」 だった人について』と、あわせて、彼の死に関したエッセイ『案内人なき海域』にご案内いたします。