各種学校への留学が急増
オーストラリアで、Vocational Education and Training (職業教育訓練) 学校とよばれる、日本の各種学校に相当する教育機関へ、海外からの留学生が急増しています。今年1月から5月までの統計で、海外からVETコースへの入学は、昨年同時期より40.2パーセント増加しています。
これに対し、大学への海外留学生の入学は、わずか3パーセントの増加にとどまっています。ただし、中等教育やVET、語学留学など、海外よりオーストラリアにやってくるすべての留学生総数における大学の割合は46パーセントとなっています。
現在、大学への留学生のうち、最大の割合を占めるのは中国人で、それに、インド人が続いています。また、インド人は、VET学校への入学ではトップとなっており、昨年より191.5パーセントの増加を示し、これに韓国人が26.7パーセント、中国人が25.4パーセントの増加となっています。
このように、VET学校が海外からの人気を獲得している理由は、オーストラリアで獲得した資格が海外でも使えることと、2年間という短期間でそれが取得できること、と同学校関係者は語っています。
また、獲得したVET資格が、もし、オーストラリアの供給不足職種に相当すると、オーストラリアでの永住権の獲得も可能となります。現在、こうした職種には、ホテル・レストラン、看護、理容があげられています。
総VET学生の半数を受け入れているビクトリア州では、こうした三種の部門は、施設の能力から、もはや受け入れの限界に達しているといいます。
資料出所: Australian Financial Review, 30 July 2007.
(2007.7.31)
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