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 私共和国 第35回


脳血管の“目詰まり”



 素人の早飲み込みなのですが、どうやら 「ボケ」 とは、脳内の血管、ことにその毛細血管で起こっている “目詰まり” の結果であるようです。
 これは、今回のこちらの 「訳読」 の第3回を終わらせて、認知症の原因のひとつが高血圧、つまり、血管病であるとの知見を、自分なりに過解釈した結果です。
 自慢話めいて恐縮なのですが、私がこうした医学的知識に先立って、ともあれ、自分の人生、自分が船長になって、この粗末なボートを操って行かねばならなく、時には必要が先にたって、専門的な知識はどうであれ、我流で決断せねばならない場面がいろいろありました。そうしたやむない場面で出働されたある種の直観と、こうした訳読から得られる今日最先端の医学的知識が、まんざらズレたものでもないことに、驚かされています。
 たとえば、運動の効果について、2006年5月に書いた(両生生理学) 自転車通いにもその詳しいいきさつやその日常生活上の効果を述べたのですが、それはまさしく、例えば、今回の訳読の末尾に
あげられている 「推薦事項 その1」 にある、運動の薦めの実行そのものでした。
 ちなみに、今の私の運動は、週3日のシェフ労働日には片道30分の自転車通勤に、自宅勤務日には1,500mの水泳か6kmのランニングを一日交互に週3日です。
 そうした運動を繰り返しつつ、ことに、労働した後の疲れきった時の運動後の、 “爽やかな疲労感覚” がありました。それは運動前の鬱気分の伴うような重たく嫌な疲労感とは正反対のものでした。そうなんです。そこでは運動が、何かマイナスなものをプラスのものに代えてくれいるのです。そこでその変化を、運動がおこす盛んな血流が脳内の疲労物質を押し流してきれいにするからだとかなんとか、自分で説明つけていました。
 それがどうでしょう、積み重なった脳の医科学の進歩は、どうやら私のこの説明が、ほぼ正解であったことを段々と解き明かしてくれているようです。
 そればかりか、そうして、日々、脳の血管の掃除をしてきたことが、どうも、 “ボケ” の予防にも大事な備えであるようです。あてずっぽとはいえ、実にいいことをしてきたもんだと、正直に、うれしい気分になっています。
 私が、健康を、お金の年金では換えられぬ財産だと考えるのも、このへんに、その理由のひとつがあります。
 あえてコントラストをつけて言えば、豊かな年金+目詰まりした脳血管か、それとも、ほぼゼロ年金+流れの良い脳血管かといった分岐が知らずしらずにあったようで、その後者を、どうやら選んできたようです。

 (2011年9月7日)

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