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新規起業風景(その3)


“新レストラン”に春の花輪



 ことしの日本の春は、例年とは違っていたようで、東京の桜も、早咲きであっただけでなく、その咲きっぷりもひときわだったようです。
 そのいつもと違った春の様子を、花々の咲き具合に教えられた友人が、二編の詩にうたいました。
 転載を許可いただきましたので、当方はそれを、我が新装レストラン開店の前祝の “花輪” として、手前勝手に借用させてもらうことにしました。
 一遍ずつ、二回にわたって掲載します。



  
花言葉
            中井 由実

梅も桜も
レンギョウもいぬのふぐりも
東京では

咲く順番が決まっているものなのに
今年 
長い寒い冬が終わりきるのを待たず
花々は競うように咲き急いだ

たとえば 
あの大地震
大津波
放射能拡散
電力不安
人間の世界でこその大事件を
この植物たちが知るはずはない

泣きたくなるほど厳しかったこの冬を
無事に越えることができた
それを喜びあって開いたのだ
大丈夫だよね と

判っていても 
足を止め 心かたむけずにいられない
そうよね、ありがとう 

         【おことわり)】 原作は縦書きです。

 (2013年4月21日)


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