18日労働、10日休日
本サイトではこれまで、地下資源関連産業がこれまでにないブーム状態を呈していることをお伝えしてきましたが、今回は、その結果、そこに働く人々の労働条件もうなぎ上りに向上していることをレポートします。

下のグラフは、関連する職種別の年間給与を表したものです。給与の上下幅は、それぞれの職種での経験によるものですが、最下のものは、その分野での学卒初任給と、日本式に考えてもおおきな誤りはないでしょう。

たとえば、六番目の鉱山地質技師は、初任給で6万5千ドル、日本円に換算すると、6月末のレートが、1豪ドル=85円ですから、年収約550万円ということになります。加えて、この一年で、各職種、最低10ないし20パーセントの上昇がみられています。

その一方、その労働条件も向上しており、かっては、鉱山関係職といえば、人里離れた現場でのそこそこの宿舎泊まりが常識でしたが、今では、ホテル並みトップクラスの個室に生活し、食事もトップクラスのキャンティーンでとることができます。関連施設には、ゴルフ場やヘルスクラブ、劇場、ケーブルテレビも完備されています。

また、最近では、その労働シフトも、かつては、18日働いて5日休みというのが常識でしたが、今日では、18日に10日の休みにまで改善されてきています。

つまり、家族は首都に生活し、稼ぎ手は、雇用主の用意するチャーター機で、単身、首都と現場との間を往復する、fly-in, fly-out というのが通例となり、雇用が家族生活に目だった影響を与えないことが条件となっきてています。

             
 資源関係職種の年間給与(単位:千ドル)

 
資料出所:Australian Financial Review, 30 June 2006.

(2006.6.30)
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