雇用のホワイトカラー化
政府統計局調査による雇用統計によると、オーストラリアの労働力は、ホワイトカラー化の速度を早めており、その経済も、健康・医療、教育、そして専門職の雇用が拡大し、サービス産業化の度合いを高めています。

今年8月現在、127万人が健康・医療関係産業に雇用されており、この2年間で14.8パーセント、16万4800人の増加を示しています。同じ期間、管理職、専門職、科学・技術職において、2ケタの成長が見られます。

キャンベラ大学の労働市場調査センターによると、オーストラリア経済は、高学歴の労働者によるサービス産業化の長期的変動傾向が見られるとしています。

ただ、こうしたホワイトカラー化の傾向のなかで例外があり、一時的なものながら、金融・保険関係の雇用は顕著な減少を示しています。

同期間、製造業では、5パーセント、53,500人の減少を示し、小売・卸業では大きな変化はなく、建設業ではわずかな成長が見られます。

一方、ブームが続く鉱山業では、24,500人の増加、また、電力・ガス・上下水道では27,800人の増加が見られます。ブームの鉱山業での増加が期待されるのですが、その増加は建設段階での建設業として分類される職種で、その段階が終わった後の雇用への影響はさほど大きくはない模様です。

資料出所:Australian Financial Review, 12 October 2010.

(2010.10.13)
                                      職業・起業 もくじへ 
                                          HPへ戻る