対イタリア戦に破れ、初決勝トーナメントから敗退したオーストラリアですが、この間におこなわれた4試合には、それぞれ、200万を越える視聴者がテレビに釘付けとなり、一連の特別番組を放映しているSBSとそのスポンサーたちを大いに満足させています。
オージーチームの敗退により、その後のワールドカップの視聴者は10〜40万人に減少していますが、7月10日に予想される決勝戦は、東部標準時間で朝の4時からの放映とはいえ、ふたたび百万を越える120万人が見るものと予想されています。
また、オージー・サッカルーの予想以上の活躍は、オーストラリアの伝統的な人気スポーツ構成に変化をもたらし始めてもいます。これまで、オーストラリアでもっとも人気の高いスポーツは、ラグビーと水泳でしたが、それにサッカーが肩をならべる勢いで、各スポーツ界は、それぞれをバックアップするスポンサーを奪われることにもなるのではないかと、戦々恐々としている面も生じています。
かくてスポーツ・ナショナリズムは、ますます意気盛んとなっています。
(2006.7.1)
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オーストラリアの活躍、スポンサーも満足