オーストラリアの国花

Golden Wattle Acacia Pycnantha

       

冬が終わりに近づく頃、オーストラリアのブッシュ(森林)を黄金色に染める花があります。ワトル(Wattle)と呼ばれる、マメ科アカシア属の花です。

アカシア属の花は、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリアなどを中心に分布していますが、世界で1200種ほど、オーストラリアだけでも700種以上あると言われています。

写真の花は,Golden Wattleと呼ばれ、1908年よりオーストラリアの紋章として称号をうけ、1912年からは国花として登録されています。まだ英国の植民地だった1899年、アーチバルト・キャンベルは現在のビクトリア州にワトルクラブを発足させました。毎年九月にワトルデーをもうけ、愛国心のシンボルの花として浸透させるように努力したそうです。

残念ながら正式な日本名はまだないようですが、オウゴンアカシアと呼んいる方もいます。ただし日本で一般にアカシアと呼ばれているのは、ニセアカシアでハリエンジュとも呼ばれる落葉樹です。そのためにフランス名のミモザと呼ばれることが多いようですが、これからはワトルと呼んで下さい。


                                                
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