日本の小型潜水艦、64年振りに発見
64年前、シドニー湾の軍港に停泊中の連合軍々艦を攻撃したまま行方不明となっていた日本軍の小型潜水艦が、最近、湾外の海底で発見され、オーストラリアの第二次大戦史の
「最大のミステリー」 がようやく解明されたと話題となっています。
太平洋戦争も初期の1942年、夜陰にまぎれてシドニー湾に潜入した3隻の日本帝国海軍の小型潜水艦のうち、二隻(M22, M27)は発見されて沈没されたものの、一隻(M24)は二発の魚雷を発射して逃亡、その後の行方が判らなくなっていました。
11月26日に放映された番組(下写真)によると、この二発の魚雷の内の一発は不発でしたが、一発は豪州艦「Kuttabul」の下の岸壁に当たって爆発、これにより豪州海軍の水兵19人と英水兵2人が戦死しました。
【発見された小型潜水艦の映像、チャンネル9の番組「60ミニッツ」より】
発見したのは、趣味のダイビングのグループ。その正確な場所は明らかにされていませんが、シドニー北部の海岸の、ほんの数キロ沖合い、水深60メートルの海底ということです。
同番組によれば、この潜水艦の中には、搭乗していた、「ばん かつひさ」 「あしべ なもり」 の二名の遺体があるものと推測され、オーストラリア政府は、この場所を戦争遺跡と指定し保存する方向で、日本政府とも連絡をとっているとのことです。
(2006.11.30)
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