豪州経済楽観見通し、企業利益も懸念払拭

オーストラリア経済は、今年前半、石油価格上昇や、労使関係制度改正案への懸念などから、一時、悲観見通しがあ大勢をしめましたが、過去3ヶ月、予想を上回る企業業績の向上にも支えられ、そのGNPも好転が予想され、2009年まで、2〜3パーセントの成長率を示す(図-1)と予想されています。
                図-1 GNP成長率の変化と予想
      
                     
図-2  株価の推移
オーストラリアの株価も、昨年末に4000ポイントの大台を越えましたが、その後、上述の悲観見通しから値を下げ、一時は4000ポイントを切るまでに下がっていました。

しかし、その後、地下資源産業を牽引役とする力強い業績に支えられ、順調に値を上げ、8月には、4500ポイントにとどいてきています(図-2)。


また、消費支出や住宅関連企業は、ここ数年でもっとも微妙な時期を迎えているにもかかわらず、恐れられた落ち込みも見せずに、ほぼ順調に伸びています。

その結果、75パーセントの企業では、予想を上回る業績をあげ、残りの25パーセントも、ほぼ予想内の結果をあげています。。

図-3は、売り上げ(一株当たり)の伸び率をセクター別に見た、2005年度実績と2006年度(現在の予測時点を境に)の見通しです。今年めざましい伸びを示している地下資源セクターは、来年、その程度は下がるものの、依然、リーダーの役は変わりません。
         図-3  一株当たり売り上げのセクター別伸び率実績と予測
          
資料出所は、すべて、Australian Financial Review紙, 13 September 2005 号より。
(2005.9.14)

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