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強気株式市場に警告


下の記事(3月21日付)のように、3月20日までのわずか10ヶ月で1000ポイントのうなぎ上りをしている豪州株式市場は、さらに4月末までにさらに200ポイントを加え、とどまるところのなさを示しています。こうした株価に、大手経済紙AFR紙は、特集記事を掲載、その強気市場にいよいよ警告を発し始めました。



その警告の理由は、上の左グラフが示すように、60年代以来、3回の主要な株価下落がありましたが、そうした下落の主因は、最も近い Tech wreck を別に、具体的銘柄に違いはあるものの、いずれも、資源株の突出した上昇が限界を超え、「調整」を果たしたというものです。

上の右グラフのように、近年、やはり資源株は産業平均をはるかに上回る上昇率を示しており、その調整が近いとの見方が出始めてきているわけです。

あるアナリストは、もしこのペースで9月あるいは10月まで行くとすると、もはやそれは「バブル」と呼ぶしかないと語っています。

また、別のアナリストは、市場は、大きく分けて、「信用あたわず」から「信用しうる」にうつり、そして最後に「過信」の段階にいたるものだが、いま、この「過信」のレベルに入ってきている、と見ています。

いずれにせよ、「慎重にも慎重に」 というのが、この記事の示唆するポイントです。

資料出所は Australian Financial Review 紙、29−30 April 2006.

(2006.4.30)

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