HPへ戻る
公定利率引き上げ、今週中の確率50%


この4月第一週、オーストラリア連邦銀行は、公定利率を四分の一パーセント引き上げ、6.5パーセントに引上げる可能性が、ほぼ半々の割合であります。

下左のグラフが示すように、引上げるとの確率は、やや低まってはいるものの、ほぼ50パーセントほどあり、連銀の決断をの見方が分かれています。

その動向を左右する最大の要因はインフレ率〔グラフ下右)ですが、その水準がやや沈静してきていることから、4月24日に発表されるインフレ統計を待つのではないかとの見方があります。それでも、今年いっぱい、引き上げを見送ることはないであろうとの見解が主で、引き上げは「有無」ではなく、「いつ」の問題となっています。

ただ、年が後半に移れば、年末に予定されている総選挙の問題がからんでくるのは確実で、政治問題化されるのを避けて、連銀は早めに決断する必要もある、との見解もあります。

また、政府内では、5月8日までに翌年度の予算が決定される日程となっており、連銀の決定が、その前となるのかその後となるのかの分かれ目も、ひとつの目安となっています。

       
  出所: Australian Financial Review, 31 March-1 April, 2007

(200.7.3.31)

                                                  金融・投資 もくじへ 
 
                                            HPへ戻る