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昨日28日は、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が厳しい景気認識を示し再度の金利引下げをにおわしたために、米ドルのレートが世界的に下がり、ユーロも導入以来の対ドル最高値に達しました。豪ドルについても、同日、一時、1豪ドル=94.57米セントと、24年ぶりの高値を記録(グラフ参照)しました。
こうした米ドルの危機的状況の認識による信用不安は、オーストラリアの銀行による短期借り入れコストも引き上げており、コモンウェルス銀行のCFOによると、三週間前の同コストが、キャッシュレートより平均0.25パーセント高だったものが、今では、その四倍にも広がっていると言います。
当然、こうした資金コストの上昇は、銀行の貸し出し金利の上昇を結果し、住宅ローンを抱える家庭には、さらなる重荷となりそうです。
一方、オーストラリアの中央銀行である連邦銀行は、来週火曜に予定されている定期会議において、こうした豪ドル高がインフレ抑制の効果はあるものの、インフレ対策重視の姿勢は変わらず、さらに政策金利(現行7.0パーセント)を引き上げるだろうとの予想が、今日の段階で、市場関係者の多くを占めています。
資料 : Australian Financial Review, 29 February 2008.
(2008.2.29)
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