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オーストラリア準備銀行は、11月4日の会議で、政策金利を0.5パーセント切り下げ、5.5パーセントにするものと予想されています。
市場関係者は、グローバル金融危機による経済の落ち込みに対応するため、この切り下げが行われるだろうと観測していますが、同準備銀行の副総裁は、同銀行が5パーセントというオーストラリアのインフレ率に懸念を持ち続けていることをにおわし、大幅な切り下げには否定的な見通しを表しています。
同副総裁はまた、オーストラリアの住宅は、米国ほどに価格下落しておらず(グラフ参照)、2001年の世界的不景気の際のように、今回も、世界の動向から自らの経済を切り離すことができる、との見通しを語っています。
下のグラフは、オーストラリアの住宅ローンの不良債権率(90日以上返済未納)の動向を示したもので、米国の近年の急上昇とは、顕著な違いを示しています。
資料出所: Australian Financial Review, 31 October 2008
(2008.10.31)
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