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オーストラリア連邦準備銀行は、4月6日、政策金利を0.25パーセントポイント引き上げて、4.25パーセントとすることを決定しました。これは、過去7カ月間で、5度目の引き上げとなるもので、1994年以来の金融抑制政策としては、もっとも攻勢的なものです。
この決定は、高騰する住宅市場を抑制し、諸物価の値上がりの影響を吸収するねらいをもったもので、景気回復が根付いていることへの連銀の自信を表しています。
下の6っつのグラフとそのコメントは、その連銀の見解を要約したものです。
貿易条件:オーストラリアの貿易条件は上昇し、収入を増やし、資源産業への投資を増進。
GDP:こうした状況のもとで、たとえ拡大政策の効果が薄れても、この先一年の生産高の上昇は昨年を超える模様。
失業率:失業率は、予想よりはるかに早く、低いレベルでピークに達した模様。
メルボルンの住宅価格:既成住宅の市場は、現在、著しい上昇を特徴としており、2010年の初期、価格の上昇が続くとみられる。
インフレ:インフレは、underlying (季節変動値除く) 条件で、予想のように2008年をピークに沈静化しており、2010年も標的に納まると見られている。
政策金利:連銀理事会の判定は、上昇が基調となり、インフレも来る一年、標的値に一致する見込み。金利はほぼ平均レベルとなっている。
資料; Australian Financial Review, 7 April 2010
(2010.4.10)
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