今後25年間の住宅需要の伸び

オーストラリア経済の伸びを支えてきた柱のひとつである住宅需要は、この先の20年で大きく落ち込み、ほぼ半減することが予想されています。その主な要因は人口成長率の低下です。ただ、その影響は場所によって濃淡があり、西オーストラリア州首都パース近郊の海岸都市マンデュラをトップに、沿岸都市への人気がそれを分けているようです。

図−1のように、オーストラリアの人口は、90年代以降、低下に入っており、今後の見通しも、長期的な低減傾向が予想されています。

それに応じて、住宅需要も低下し、年率で、ほぼ半減する見込みです。

             図−1   人口と住宅需要成長率の変化
  

図−2は、主要40都市の2001年から2031年までの30年間の新築住宅需要戸数予想とその間の伸び率です。「BEST」と示された左側は、成長率の大きい都市のランキングで、「WORST」と示された右側は、その少ない順のランキングです。海岸沿いの都市が高い成長率をもつ傾向が見受けられます。

いずれにしても、2031年では、存在している住宅の平均40パーセントが、それまでの30年間に建設されたものということになります。

           図−2 主要40都市の長期成長率(2001−2031)の違い
  


(2005.6.14)                                                   

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