シドニー住宅価格、他都市との格差縮小
オーストラリア連邦銀行の発表では、他都市に比べ突出した高さを示していたシドニーの住宅価格は、この二年間の連続した値下がりで、他都市との差が縮まり、その格差倍数は、ほぼ1990年代初めごろの水準にまで縮小してきました。
下のグラフは、シドニーの住宅価格平均と、他都市のそれとの倍数を表したものです。価格高騰のピークを示していた2003年末では、その倍数は、1.9を超えていましたが、2005年末の数値では、ほぼ1.5倍にまで下がってきました。これは、1994年の値に近いものです。
連銀によれば、こうした結果は、住宅への投資が依然高水準である他都市に比べ、シドニーでのそれはマイルドであることが影響しているとしています。
しかし、アパート住宅建設は、昨年9−12月四半期でも高水準を示し、計画中のものも多いことから、建設業は、近いうちには活況になるだろうと予測しています。
この連銀数値は、昨年9−12月四半期における、いくつかの調査結果を総合したもので、主要都市のデータは、シドニーが年5.1パーセントの値下がりに対し、パースが18.7パーセント、メルボルンが2パーセント、ブリスベンが2.6パーセント、アデレードが2.1パーセント、キャンベラが2.3パーセントのそれぞれの年間値上がりでした。
(データ出所: 14 Feb 2006, Australian Financial Review紙)
(2006.2.14)
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