住宅価格、ついに下降へ

オーストラリアの住宅価格(中央値)は、最新(4-7月四半期)の不動産業界の統計によると、主な都市において、前四半期に比べ、下降に転じました。

下の表は、戸建て住宅とアパートの今年4-7月四半期、今年1-3月四半期、昨年4-7月四半期の三期のそれぞれの統計中央値を各主要都市別にみたものです。

住宅価格みると、一時、目覚ましい値上がりを示していたパースがこの三か月で2.8パーセントと最大の下降に転じ、年間でもわずかな値下がりとなっています。これをシドニーの2.1パーセントの値下がりが追っています。

アパート価格では、ホバーとが3.8パーセントと最大の値下がりを示し、それに、ブリスベンが3.0パーセントの値下がりで続いています。

このように、相次ぐローン利率の引き上げにより、その負担は限界をこえつつあり、住宅購入意欲をなくさせ始めています。公定歩合の動向は今がピークではないかとの見方が一般的ですが、銀行利率はじわじわと上昇しており、こうした住宅需要の落ち込みは当分解消されないのではないかと観測されています。

 
         (資料出所: 31 July 2008, Australian Financial Review 紙)

 (2008.7.31)

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