賃貸住宅投資が有利に

9月以来の急速な金利の低下(政策金利レベルで2パーセントポイント)と、供給不足による賃貸家賃の急騰により、おもな都市での賃貸住宅への投資が有利となってきています。

現在、10,000ドル以上、1年ものの定期預金利率が6パーセントほどですが、今後、定期預金利率の低下も確実で、他方、シドニーのアパートの年平均収益率は5.56パーセント(9月30日現在)まで上がってきており、しかも、家賃の上昇はこの一年で30〜40パーセントとなっています。

ただ、賃貸住宅をめぐる状況は都市によって異なり、アパートの年平均収益率は、たとえば、メルボルンでは4.73パーセント、ブリスベンでは4.64パーセントと低目です。また、天然ガス開発プロジェクトへの投資が見込まれるダーウィンでは、すでに家賃の上昇は急激で、収益率も6パーセントを超え始めています。

また、住宅価格自体は、不況の影響で下降気味で、住宅ローン利率は下がっていながら、住宅価格が上昇に転ずるまでには、まだ時間を要すると見られています。

こうした状況から、投資家にとって、賃貸住宅への投資が実のあるものとなる機会がおとずれていると見られています。

 (資料出所: 15-16 November 2008, Australian Financial Review 紙)

 (2008.11.15)

住宅 もくじへ 
HPへ戻る