日本人の後に中国人
オーストラリア国内の需要がゆるんでいたクィーンズランド州ゴールドコーストのコンドミニアム市場で、海外からの買手の流入によって、1980年代に日本人がなしたような、活況がとりもどせるかの観測が出始めています。
ゴールドコースト、サーファーズバラダイスの開発会社によると、最近、同地の高層住宅、ソウルタワーのコンドミニアムが1300万豪ドル(約10億円)で売れたということです。買手はマレーシアの中国系ビジネスマンということです。
同タワーの開発会社がいうところでは、アジアの買手で、ゴールドコーストの落込んだ不動産市場が救われ始めており、高級物件を中心に、およそ160億円の取引が成立しています。
ゴールドコーストのコンドミニアムの価格は、2006年のブームの時をピークに、すでの40パーセントの値下がりを示しています。
同地のベテラン不動産業者によると、アジアからの、特に中国からの投資は、日本からの投資がゴールドコースト市場を救い、ブームすらを引き起こした1980年代を思い起こすものがある、と言います。
「1980年代の初め、市場価格が下落していたが、そこに日本人がやってきて、しだいに回復しそれが主流となった。彼らはすべてを買った」 、と彼は言います。
「ちょうど中国から戻ったばかりだが、中国からのゴールドコーストへの資金の流入は、1980年代の日本人のものと同じものとなると思う。」
このソウルタワーは、今のところ、288の物件のうち、100件少々の販売が成約したとのことです。
(資料出所: 22 September 2012, Australian Financial Review 紙)
(2012.9.22)
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