移民流入数の急減
オーストラリア政府統計局のデータによると、2010年3月31日までの一年間にオーストラリアに移住した人の数は241,400人で、前年の320,400人から25パーセントの減少となりました。
こうした顕著な減少は、ことに地下資源の豊富な、西オーストラリア州やクイーンズランド州で特に著しく生じており、WA州ではほとんど半減、QLD州では3分の2となっています(グラフ参照)。
資料出所: 30 September 2010, Australian Financial Review.
こうした結果、全国の人口増加率は、同一年間で、1.8パーセントに鈍化し、3月末での総人口は2千230万人と見積もられています。
こうした移民流入数の減少は、資源輸出ブームにあるオーストラリア、ことにその中心であるWA,QLDの二州で、労働力不足に輪をかけることになっているとの、産業界からの指摘があがっています。
また、先月の総選挙では、与野党ともに、移民数の抑制を争点のひとつとしており、今後も同様な傾向がつづくとみられます。
(2010.9.30)
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