南半球のきれいな空気
地球儀を見れば明らかなように、南半球は海半球。くわえて豪州大陸はどの大陸からも孤立して位置しています。かっては、この世界からかけ離れていることが、この国の大きな弱みでした。しかし、交通、通信手段の発達した今日、この隔たりは一種のオーストラリアの魅力へと変わりつつあります。

この点で取り上げたいのが、汚染をしらないその大気です。

私(主催者)はこれまで幾回か中国各地を訪問してきましたが、そのたびごとに、到着して三日もすると、汚染された空気でノドをやられて急性の喘息症状をわずらってきました。それが、オーストラリアに帰ると、およそ一ヶ月ほどで自然治癒するのです。(中国の名誉のために付け加えておきますが、雲南省を訪れたときはこの経験をしないですみました)

このごろでは日本でも、到着して2、3週間で、やはり同じような症状があらわれます。

いまや中国大陸の汚染された大気が、偏西風にのって日本にやってきているのも事実のようです。

オーストラリアではシドニーのような大都会でも、日本では年に幾日も見られないような真っ青な空が、晴れていて風さえあれば、毎日のように観測できます。

デリケートな呼吸器をお持ちのあなた、南半球の澄んだ空気は。、「命拾いもの」かも知れません。

(2003.10.24)


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見る間に青空をおおう雷雲