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パース、66年ぶりの少雨  
パースは、7月までの7ヶ月間、記録的な少雨にみまわれています。西オーストラリア州気象局によると、これまでの降雨量は215.6mmで、1940年の304.5mm以来の少雨記録ということです。

この数値は、平均値より300mm以上も少ないというもので、いわば半分以下ということとなります。

州の南西部では、この30年間、降雨量の減少傾向が観測されています。

この先、この傾向が続くものかどうかは、「お天気」のことだけになんとも言えませんが、これから夏に向かって同州は乾燥季にをむかえ、希望は余り持てないと言えるかもしれません。

パースは、オーストラリアでも最も乾燥した首都と言われていますが、こうした記録は、あらためて、水対策の議論が高まるものと予想されます。

先週には、クイーンズランド州のウームンバという町で、水道水にリサイクル処理した下水を混ぜるかどうかの住民投票がありましたが、6割の反対という結果をみています。

資源大国のオーストラリアで、その経済への貢献は巨大すが、人間にとっての最貴重な飲料水が希少資源となってきているのは、なんとも皮肉な現象です。

(2006.8.1)

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